「シリーズ ビジネスの数理 第5巻 金融・会計のビジネス数理」
牧本直樹編著「金融・会計のビジネス数理 (シリーズ〈ビジネスの数理〉 第 5巻)」、朝倉書店、2007年。
「シリーズ ビジネスの数理」は、筑波大学大学院ビジネス科学研究科が監修しているシリーズで、主にここの博士課程の学生だった人たちが分担して書いている。私もそういう経緯でお話をいただいた次第。本書の編者である牧本先生には、指導教官をお願いし、たいへんお世話になった。ここに載せたものは、元をたどるとずいぶん前に書いたものなんだが、どうにか出版の運びとなった次第。
というわけで、内容は執筆者によってかなり異なる。こんな感じ。
1 金融・会計のビジネス数理
牧本直樹(筑波大学大学院)
2 年金資産運用管理と意思決定
玉之内直(㈱大和ファンド・コンサルティング)
3 事業計画策定における「予測市場」の活用
山口浩(駒澤大学)
4 市場の効率性と投資家行動―エージェントベースモデルによる分析―
高橋大志(岡山大学大学院)
5 個人向け10年変動利付き国債のアナトミー
宮崎浩一(電気通信大学)
6 金融時系列データの分析
伊藤隆康(新潟大学)
7 会計基準の収れんは投資家にとって有益か
八重倉孝(法政大学)
8 格付けと財務比率の非線形な関連性に関する分析
安川武彦(あらた監査法人)
9 共分散構造を用いたM&Aや提携の目的と効果の因果関係の検証
鈴木浩三(東京都)
なんだか立派な方々ばかりで恐縮してしまうのだが、ご容赦いただくとして。各章の終わりに、それぞれ「お薦めの3冊」というのを挙げることになっているのだが、私が挙げたのは次の3冊。どれも、予測市場に関心をお持ちの方ならとうに読んでいてもおかしくないものではあるんだが。
・ジェームズ・スロウィッキー著、小高尚子訳
「『みんなの意見』は案外正しい」
角川書店、2006年
・トマス・W. マローン著、高橋則明訳
「フューチャー・オブ・ワーク」
ランダムハウス講談社、2004年
・梅田望夫著
「ウェブ進化論:本当の大変化はこれから始まる」
ちくま新書、2006年
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