ただいまTimesをお買い上げいただきますと、もれなくDVDがついてまいります
小ネタ。イギリスでは無料の新聞があって、という話はニュースなどで知ってはいた。確かに、地下鉄の出入り口近くにはたいてい新聞をもったお兄ちゃんがいて、新聞を渡してくれる。東京だとよく消費者ローンとかの広告入りティッシュを配る人がいるけど、ちょうどあんな感じ。こうした無料紙は、ロンドンでは見たやつだけで少なくとも数種類あるはずで、新聞はこれだけで買わずにすますみたいな人もけっこういるらしい。どれもタブロイド版のサイズ。記事の内容はというと、まあこんなもんだろうという程度ではあるが、要するに多くの人の関心事項なんてこんなもんなんだな、ということか。
そっちには驚かないんだが、ちょっとびっくりしたのは「The Times」。
「The Times」をはじめとするいわゆる高級紙もほとんどが紙面を小型化してタブロイド版になった、という話は有名(タブロイド版とは呼ばずコンパクト版と呼ぶ、とWilipediaにある)だが、これらが付録に凝り始めた話は知らなかった。雑誌なんかでよくあるが、付録とともに全体がビニール袋に入ってる。特に週末は新聞売り場にこういうビニール袋がずらりと並ぶわけだ。さながらビニ本の陳列棚、といったところか。
で、びっくりしたのが、タイトルにもあるが、「The Times」の日曜版にもDVDがついていた点。そこらのスーパーで買ったもの。パッケージはこんな感じ。赤い字で「FREE DVD INSIDE」とあるのが見えるだろうか。
中に入っているのは1960年の映画「The Millionairess」。90分。主演はソフィア・ローレンとピーター・セラーズ。もちろん丸ごと1本。雑誌の付録DVDによくあるような、こんな感じの紙のパッケージ。
このほかにも冊子が2点と通販の広告が入ってる。冊子やら広告やらは新聞についてて別におかしくはないし、DVDがついてるのもタブロイド紙とかなら「へぇそう」なんだが、高級紙、それもタイムズも、となるとやっぱりちょっと意外。競争厳しいんだな。これで£1.40ってのは、350円ぐらいにあたるんだろうか。映画の権利者にはどのくらい払われてるんだろう。こういうDVDの売り方ってどうなんだろうな、とは思うが、これも収益機会なわけで、考え方次第、といえなくもないか。
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