これは難しい
小ネタ。自動車の運転免許は持っている。持っているが、運転は正直いって苦手だ。特に最近は睡眠が絶対的に不足しているので、自動車の運転という行為は自分にとってこわいだけでなく周囲にとっても危険なのではないかと思ったりするわけだが、それ以前にそもそも不器用なのだ。とりあえず免許をとるぐらいのことはできたわけだが、世にたくさんいるであろう運転上手の人などからみると、なんだこいつはというくらいのものだろうと思う。
なので、これをみたときはびっくりした。以下の写真にあるのは、通りかかったコイン式駐車場の入口に貼ってあった注意書きなんだが、これは難しい。私にはできない。この駐車場を使わないでよかった。もしここに駐車していたら、私は二度と自動車を動かすことができなかっただろう。
Wikipediaでは、「アイドリング」には、「内燃機関におけるアイドリングは、無負荷状態で最低限度の回転数で稼動し続けている状態を指す。」との記載がある。自動車でいえば、エンジンをかけたまま停車している状態、ということになろうか。もちろん時間の問題はあろうが、ここは「絶対に」と思い切り強調している。住宅街の中の小さな駐車場だからなんだろうが、この強調のしかたは強烈だ。「絶対に」とまで言い切られては、やはりほんのわずかな時間でもまずいという気になるではないか。
ほんの一瞬たりとも「エンジンをかけたまま停車」していてはならないとすれば、あとはエンジン起動と同時に動きだすしかない。しかし、たしか私の自動車は、シフトレバーを「P」にしておかないとエンジンがかからなかったはずだ。どうすりゃいいんだ?踏み切り脱出時みたいに、セルモーターの力で動かす?でもあの駐車場はかなり狭かったぞ?右手でキーをひねりながら発進しかつ左手でハンドルを切る?うーん。あのときってパワーステアリングは効いてるんだろうか?それにもし曲がりきれなかったらどうする?いったんバックするなんてことになったら、エンジンのかかってない状態で据え切りしたりするのか?
運転のうまい人には簡単なことなのかもしれないが、少なくとも私には無理だ。少なくとも、こんなことで悩んでること自体、やはり私は運転に向いていないのだなという自覚を新たにした次第。
この本は「初心者が苦手とする運転操作をわかりやすく示し、教習所では教えない実戦テクニックが身につくなど、困ったときの脱出法・対処法がズバリわかります」と紹介されている。「教習所では教えない実戦テクニック」という表現が期待を抱かせる。こんなので勉強すればいいのだろうか。「アイドリングを絶対してはいけない駐車場からの脱出法」が出ているかどうかは知らないが。
この人には簡単にできるだろう。May the force be with you.
The comments to this entry are closed.
Comments
先生!空ぶかしすればいいんだとおもいます!
「内燃機関におけるアイドリングは、無負荷状態で最低限度の回転数で稼動し続けている状態を指す。」
この、最低限度の回転数ってのを覆せばええので、最初からアクセル明け気味でエンジンをかければいいんではないかと。
マニュアルミッション車なら、そのまま高回転でつないでいけば脱出は可能かと。
察するに、やれ地球環境だチームマイナス6%だなどという運動はちゃんちゃら可笑しくて鼻で笑っちゃうぜ。騒音、排気、バーンナウト上等!という、とてもアメリカンな駐車場管理会社なのだと思われます。
Posted by: isi | November 23, 2007 07:38 PM
isiさん、コメントありがとうございます。
アメリカン、ですか。石油だけに南部っぽい感じの会社なんですかね。みんなテンガロンハットとかかぶってるんですかね。でも、だったらアメリカみたいに駐車場の敷地をもっとゆったり使ってほしいなぁ、と思います。私の腕では日本の駐車場って出入りにえらい苦労しますから。
Posted by: 山口 浩 | November 24, 2007 09:49 AM