衆議院総選挙議席予測:メモ
衆議院の総選挙がいつになるのかについて、いろいろな話があるらしい。で、早くも選挙結果の予測が出てきたので、メモとして書いておく。
最初は、週刊朝日2008年1月4・11日号(2007年12月21日発売)に出ていた、ご存知白鴎大学教授福岡政行氏の予測。記事の見出しには「当落予想」「予測獲得議席」とあるのだが、本文をみると「では、いま総選挙となったらどうなるのか。300小選挙区の現状や過去の選挙データ、政局の動きなどをもとにシミュレーションしました」とある。「選挙結果の予測」と「現在の情勢をもとにしたシミュレーション」とは、微妙だがはっきりと差がある。よって検証は不可能。こういうところうまいなぁ。まさに百戦錬磨。
現有勢力はこちら。
党名 | 合計 | 選挙区 | 比例区 |
自民 | 306 | 230 | 76 |
公明 | 31 | 8 | 23 |
無所属 | 3 | 2 | 1 |
与党計 | 340 | 240 | 100 |
民主 | 113 | 53 | 60 |
共産 | 9 | 0 | 9 |
社民 | 7 | 1 | 6 |
国民 | 4 | 2 | 2 |
大地 | 1 | 0 | 1 |
無所属 | 6 | 4 | 2 |
野党計 | 140 | 60 | 80 |
で、福岡氏の予測がこれ。
党名 | 合計 | 選挙区 | 比例区 |
自民 | 181-206-231 | 123-143-163 | 58-63-68 |
公明 | 23-27-31 | 4-6-8 | 19-21-23 |
無所属 | 4-6-8 | 4-6-8 | 0 |
与党計 | 208-239-270 | 131-155-179 | 77-84-91 |
民主 | 184-214-244 | 115-135-150 | 74-79-84 |
共産 | 7-8-10 | 0-1 | 7-8-9 |
社民 | 5-7-9 | 1-2-3 | 4-5-6 |
国民 | 3-6-9 | 2-4-6 | 1-2-3 |
日本 | 0-1-3 | 0-1 | 0-1-2 |
大地 | 1 | 0 | 1 |
無所属 | 3-4-5 | 3-4-5 | 0 |
野党計 | 203-241-281 | 116-145-176 | 87-96-105 |
つまり、予測のポイントをまとめるとこうだ。
・与党は議席を減らす
・与党は過半数を維持するかまたは維持しない
・野党は民主のみ勢力大幅増
・野党は過半数を獲得するかまたは獲得しない
なるほど。実に明快。与党は勝つか負けるかする。野党は勝つか負けるかする。細かい数字はともかく、こうやって抽象化すると、まずはずれるおそれのない予測というわけだ。で、解散の時期については、こんなことを書いてる。
となると、福田首相が主導権を握る形で解散権を行使できるのは、実は新年早々しかないという皮肉な話になってしまいます。
ほほお。これも特に何も言ってないけど、早期解散はあり、という印象を与えるように書いてある。
もう1つ、サンデー毎日2008年1月6・13日号(2007年12月25日発売)に出ていた、こちらもおなじみ選挙プランナー三浦博史氏の予測。
前回獲得議席はこちら。
党名 | 合計 | 選挙区 | 比例区 |
自民 | 296 | 219 | 77 |
公明 | 31 | 8 | 23 |
与党計/TD> | 327 | 227 | 100 |
民主 | 113 | 52 | 61 |
共産 | 9 | 0 | 9 |
社民 | 7 | 1 | 6 |
国民 | 4 | 2 | 2 |
日本 | 1 | 0 | 1 |
大地 | 1 | 0 | 1 |
野党計 | 135 | 55 | 80 |
無所属 | 18 | 18 | ― |
で、三浦氏の予測がこれ。
党名 | 合計 | 選挙区 | 比例区 |
自民 | 239 | 178 | 61 |
公明 | 33 | 8 | 25 |
与党計 | 272 | 186 | 86 |
民主 | 177 | 100 | 77 |
共産 | 10 | 0 | 10 |
社民 | 7 | 2 | 5 |
国民 | 3 | 2 | 1 |
日本 | 0 | 0 | 0 |
大地 | 1 | 0 | 1 |
野党計 | 198 | 104 | 94 |
無所属 | 10 | 10 | ― |
おお。こちらは幅を持たせずはっきりと。候補者も決まってないこんな時期にここまで決め撃ちでいいのか?という気もするが。ともあれ、こんなふうに書いてる。
「自民は現有議席から57減の239議席に後退し、過半数ギリギリの闘い。一方の民主は64増の177議席に大躍進しますが、2増33議席の公明を加えれば、与党は272議席で過半数を維持。その結果、民主は小沢氏が目標とする衆院第1党にはとても届きません」
おお。で、選挙の時期については、こんなことを。
「・・次期総選挙の時期については、08年3月から4月の予算成立後の"ハプニング解散がある"との予想もありますが、内閣支持率が下落している中、福田首相は夏の洞爺湖サミット後を想定している、というのが大方の見方です」
全体として三浦氏のほうが歯切れがいいんだが、もちろん結果がどうかという問題はそれとは別。はてさて。
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