2008年のネット業界はこうなるらしい話
アクセスログを見ていたらInternet Watchから流れてきてる人がけっこういて、何かなと思ったら、先日聞かれて答えた2008年どうなる的なものだった。
「アルファブロガーが予想する、2008年のインターネット業界」なんてものものしいタイトルがついていて、実際、私以外に答えているのは湯川鶴章さんとかfinalventさんとかいちるさんとかkengoさんとかCOODOOさんとかotsuneさんとかessaさんとかコグレマサトさんとか大西宏さんとか秋元裕樹さんとかioriさんといった知ってる人は知ってる面々だったりするわけで、なんでこのメンバーの中に私なんぞがまぎれこんじゃったのかと思う次第だが、それはともかく。
他の方のを見ると、いろいろばらばらなんだが、無理に共通要素を抜き出そうとすると、動画とモバイルあたりだろうか。ニコニコ動画に加えて、これからはUstreamがくる、という感じか。
私が挙げたのは次の5つ。
・政治におけるネットの活用(動画共有サービスなど)
・非営利組織での仮想空間サービスの利用
・予測市場
・小画面動画コンテンツ
・AR技術の日常化
あまり幅広く見ているわけでもない私としては、自分の関心事項を並べただけなので、皆さんのご興味からはかなりずれている。あるんだが、これらの多くは実は予測というより、今すでに起き始めていることを書いているにすぎないので、そんなに目からウロコのようなものでもないと個人的には思う。もちろん「思ったより来なかったな」ということはあるだろうけど。
ちなみに「小画面動画コンテンツ」については、「小画面革命」ということばを勝手に提唱していて、この中にも書いたんだけど削られちゃった。富士通だったか、免許不要の超近距離向けワンセグ放送「スポットキャスト」なんてのを開発してたけど、これがたとえば半径1~2mじゃなくて50~100mくらいまで届いたら、業界にものすごいインパクトがあると思うんだけどな。それとも、携帯電話向け動画配信サービスがブレークするほうが先か。「AR技術の日常化」については、「電脳コイル」をイメージしたんだがこれも削られてる。あの世界はまだだいぶ先だろうけど、携帯電話をデバイスに使うなら、似たものはもうけっこうできてるし、もうそろそろなんか動きがあってもおかしくないよねと思った次第。いずれにせよ、私としては、技術がどんな方向にとかそういうのではなくて、人の行動がどう変わるかなというのが視点。
ちなみに、日経ビジネス臨時増刊「徹底予測2008」で「ネット・メディア」のところを見ると、「『テレビ玄関』の争奪戦 IT業界からも参入」とあって、要するにWiiチャンネルとかアクトビラとかウィンドウズとかアップルTVとかの話が出てる。週刊ダイヤモンドの2007年12月29日-2008年1月5日号の特集「丸ごと一冊総予測」の「通信・放送・ネット」のところには、「二〇一〇年を照準にメディア再編 知られざる『情報通信法』の衝撃」とある。どちらも既存メディアの「代替」としてのネットメディア、という視点か。ふうん。
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