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January 23, 2008

雑誌目次をみる:「iju info」

「雑誌目次をみる」シリーズ。今回は「iju info」。

全国農業会議所が発行する無料誌。ウェブでほとんど読めるはずだが、私は職場の就職センターにおいてあった冊子を見た。「iju」ってのは「移住」のことかい、と思ったら、まあそれほどはずれてもいなくて、「ここからはじまるI・J・Uターン」がふれこみの、「農林漁業就業・ふるさと情報」というわけ。後から気づいたのだが、この「iju」はIターン、Jターン、Uターンを意味しているわけね。昔はUターンだけだったのに今はいろいろあるもんだ。「I」はターンなんだろうか、なんていう疑問は野暮だからよすとして。

今配布されてるNo.8 2007冬号の目次は次のとおり。

Diver of life- 探求者- 
・「人類の生命維持装置=農業」に「環業革命」を興すべき時だ

いきなり大きく出たな。書いているのは山根一眞さん。「環業革命」というのは、「産業革命に匹敵する新しいエコ時代を考えた産業革命」を形容したこの方の造語。この人こういうの多いね。一種の「ビジネスモデル」なんだな。それはともかく、農業はエコだ、というより、エコにつながるように農業をやろう、ということらしい。

農園歳時記
・第6回 百姓稼業とは「九苦に一笑」 <中村顕治>

この号の特集記事は3つ。まずは林業の話。新規就業を増やそうってんで、「緑の研修生」なる制度があるらしい。林業に興味のある方はまず「森林の仕事ガイダンス」へ。東京での説明会は2月1~2日にアキバスクエアで、と。なぜ秋葉原?

特集1 100年先にとどける仕事 林業就業へのガイダンス
・自然のなかで働くって、気持ちいい!緑の研修生として修行中 <岩手県葛巻町>
・彼女と森林の仕事ガイダンスへ 結婚を機に転職 <和歌山県古座川町>
・林業を見る、聞く、交流する 林業見学・交流ツアー/
・林業を学ぶ、覚える、試す 林業就業支援講習
・森林を守る担い手を支援 緑の雇用担い手対策事業
・森林の仕事ガイダンス 「歩き方」と「100%活用法」
・平成19年度 森林の仕事ガイダンス インフォメーション

で、特集2は研修あれこれ。

特集2 研修Style Catalog
・酪農のメッカで酪農家を養成 <北海道別海町 (有)別海町酪農研修牧場>
・酪農家夫婦24組が育った酪農の町の研修牧場 <北海道 (有)浜中町就農者研修牧場>
・イチゴ栽培が柱 地域一体の就農支援 <山口県山口市 山口市徳地チャレンジ農場>
・「主役は研修生・目的は就農」自由に学びあう校風が高知流 <高知県立農業大学校>
・移住・就農に欠かせない地元農家との架け橋に <熊本県阿蘇市>

最初の別海町のやつは18~35歳までの健康な人か夫婦。勤務時間は4時30分(!)~18時30分の中で実働8時間程度と。4週4休。で、1人あたり月額13万円。朝の早いのはまあ当然なんだろうがすごいね。

特集3 北陸地方のIJUライフ
・念願かなえた空き農家・農地バンク <石川県羽咋市 武藤一樹さん>
・観光農園+カフェ 新しい形を創る <富山県氷見市 上野達也さん>
・農業後継者を育てる町ぐるみの農業法人 <福井県若狭町 (有)かみなか農楽舎>
・合掌造りの里で山の達人に教わる <富山県南砺市 五箇山森林組合 山岸弘美さん>
・「食べる物を捕る」 シンプルな生き方が性に合う <新潟県上越市 今井靖さん>
・「トキの里においでよ」 地元の情熱でスピード就農 <新潟県佐渡市 津田政明さん>
・北陸地方I・J・Uターン情報

3つめの特集は北陸。「空き農家バンク」ってのはここだけではなくて全国にあるらしいのだが、一般的には「田舎暮らし」需要のためなんだろうか。取り上げられてる羽咋市のやつは、家と農地がセットになってるところが珍しいのだとか。セットになってるのが普通かと思ったらちがうんだね。ふうん。最初に出てる羽咋市の武藤さんの場合は、自分のカフェを持ちたいという「念願」をこれでかなえた、とある。発想の転換なんだそうだ。損益分岐点をいかに低く保つかがカギだな。ぜひがんばっていただきたい。

このほか全国各地の情報が満載。

農林漁業・ふるさと情報
・千葉から鹿児島へ 生涯現役の仕事を求めて <鹿児島県志布志市 宮崎邦博さん>
・丹精した苗が花をつける それが一番の喜び <大阪府八尾市 坂東成登司さん>
・入社4年目 鶏のことがわかり始めた <熊本県菊池市 寺村奈津子さん>
・山主の希望に沿った山づくりを  <京都府京都市 楓和宏さん>
・潜海漁と定置網漁 両立を目指して <山口県萩市 上原正樹さん>
・人柄写す家具のフォルム <沖縄県那覇市 阿部誠司さん>
・互いに学び かけがえのないものを得る <山形県高畠町 たかはた共生塾>
・トップランナーの視野【農業】 <東京都練馬区 加藤義松さん>
・トップランナーの視野【林業】 <佐賀県佐賀市 松原秀さん>
・トップランナーの視野【漁業】 <富山県魚津市 浜住博之さん>
・農業経営者になれる「力」をたくわえ全国に羽ばたこう!農業者大学校
・ご存じですか? 農業共済

脱サラ、定年、新卒。いろいろなきっかけで、新たに農林水産業に入っていく人がいる。入ったら入ったでいろいろ課題はあるようだが、納得して入っていく人には苦労もまた楽しみ、なのかもしれない。まあこういう雑誌だから当然ではあるんだが、写真で登場している人たちの顔のなんと晴れやかなことか。ないものねだりとは知りつつ、ちょっとうらやましい気もする。

向き不向きはあるだろうから誰にでもというわけではないが、関心のある方はなにやらイベントもあるらしいのでぜひ。「新・農業人フェア'07」というのがあって、東京でも2008年3月15日(土)に池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマートA2・A3ホールで開催される。

アフィリエイトでも貼ったれと思ってみてみたら、この類のテーマの本というのは、数年前にけっこう出ていたものの、ここ数年ちょっと減ってるように見える。甘くはないぞ、ということなんだろう。覚悟がある人以外は来なくなるということ自体は悪くないことだと思うが、とはいえ悠長にかまえていられる話でもなさそう。がんばった人、工夫した人がちゃんと報われるようなかたちになってほしいものだと思う。

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