« Yahoo!ニュースに配信開始 | Main | "On the effects of stock spam e-mails" »

ネット広告は2009年に新聞広告を抜く、と根拠なく煽ってみるテスト

小ネタ。電通が毎年恒例の「2007年(平成19年)日本の広告費」を発表した(プレスリリース)。新聞が大幅減でネットが大幅増、というわけで、当然各所で話題になっている。まじめな分析はそちらに任せて、こちらは気楽に、というかいいかげんに、じゃあこのままいったらどうなる?をやってみた。

こういうふうに、過去のトレンドをそのまま伸ばして今後を予測する手法というのはよくあって、実際それでうまくいく例ももちろん少なくないんだが、急激に変化しているものとか、トレンドの変化が起きてるときとかは、基本的にはやっちゃいけない類のもの。ぜひお気をつけいただきたい。とはいえ、ネタとして面白かろうしひょっとしたら本当になるかもしれないしまあ堅い事いいなさんな、というスタンスなので、以下、そこんとこをぜひご理解の上お楽しみいただきたく。マスメディア的には、見出しで煽って部数を伸ばすビジネスモデルはよくあるはずで、それをまねしてみました、といっておこう。

プレスリリースに出てる媒体別広告費のうち、「マスコミ四媒体」(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ」)とインターネットの広告費のトレンドをそのまま伸ばしてみる。雑誌の広告費は、今回からフリーペーパーとかを集計に加えて2005年まで遡ってデータを修正したらしい。2005~2007年の3年分の数値が出てるので、伸び率の2つを平均して、それを以後の変化率としてそのまま適用すると、こんな感じ(具体的には、新聞が-4.51%、雑誌が-2.68%、ラジオが-3.05%、テレビが-1.06%、インターネットが26.08%)。点線の部分がいいかげんなカギかっこつきの「予測」。

Koukokuhiyosoku
※平成20年2月20日付電通プレスリリース「2007年の日本の広告費は」7兆0,191億円、前年比1.1%増―4年連続増、インターネット広告が引き続き伸長―電通が媒体別広告費の推定範囲を改訂して発表」掲載データをもとに「推計」。

2007年の数値は、新聞9,462億円、雑誌4,585億円、ラジオ1,671億円、テレビ19,981億円、インターネット6,003億円。グラフをみると、2009年には新聞8,628億円、雑誌4,342億円、ラジオ1,571億円、テレビ19,560億円、インターネット9,543億円となって、ネットが新聞を抜く計算になる。

さらに伸ばすと、2012年には、新聞7,513億円、雑誌4,002億円、ラジオ1,431億円、テレビ18,945億円、インターネット19,126億円となって、ネットがテレビを抜く計算。

ま、しょせん小ネタなんであまり間口を広げず、このへんで撤収しとく。おあとがよろしいようで。でも、なんか「EPIC2014」(日本語字幕版はこっち)を思い出しちゃうね。


佐々木さんからはいろいろ著書をいただいているんだが、書評を書いてなくて申し訳ないので、ここに出しとこうっと。「新聞は非営利事業として生き残るしかない」のだそうだ。

ちなみに佐々木さんは3時間で専門家になれるらしい。私が上記を書くのにだいたい30分くらいかかったが、30分だと「専門家」にはなれなさそうだな。

|

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7022/40204797

Listed below are links to weblogs that reference ネット広告は2009年に新聞広告を抜く、と根拠なく煽ってみるテスト:

» 新聞と折込の低落 [赤尾晃一の知的排泄物処理場(わかば日記)]
電通が日本の広告費2007(PDF)を発表。「ネット広告費が雑誌広告を抜き去る」というトピックが前面に出がち。しかし,それは既定の事実というべきもので,もはや“ニュース”ではないだろう。本質は「折込広告を含む新聞の媒体価値の急落」だろう。2年間で1000億円近い広告費が消し飛んでいる。その分がネット広告フリーマガジン(ペーパー)に回っていると解釈するのが妥当だろう。 山口浩が煽るように,2009年度かどうかはともかくとして,ネット広告費が新聞広告費を上回る日が近いのは間違いないだろう。... [Read More]

Tracked on February 25, 2008 at 12:06 PM

Comments

インターネットは非メディアなのだから、非メディア的な広告がこの数字以上に増えているはず。調査者が電通であることを意識すべきだと思います。

佐々木さんの意見ですが、非メディア的な言論をオーソライズするのが、新聞がサバイバルする道であり、非営利事業になる必要はかならずしもない。と、思っています。

おじゃましました。

Posted by: スポンタ中村 | February 21, 2008 at 05:38 PM

スポンタ中村さん、コメントありがとうございます。
議論の前提を共有していないので、いまひとつ論旨を理解しにくいのですが、ネット広告はもっと大きいはずだというご趣旨でしょうか。電通の調査に電通の考えが反映しているのはある程度当然ではありますが、トレンドにはそれなりの意味がありますし、別にこれ自体に文句をいうにはあたらないと私は思います。

佐々木さんの新聞に関するご意見に関しては、その本には少ししか書いていませんが、読まないでコメントするとかみあわなくなりますのでご注意を。

Posted by: 山口 浩 | February 22, 2008 at 09:17 AM

Post a comment