英政府がすごい勢いでYouTubeを利用してるっぽい件
公的機関によるYouTubeの利用はもはや新しくも珍しくもない。タイトルにある英政府だって、Ad Innovtorが2006年8月にちゃんと取り上げてるように、以前からYouTubeを広報とかに活用してる(「イギリス政府も政府広報にYouTubeを利用」)。取り上げてるのは内閣府の「Shared Services」に関するビデオらしい。実験的にYouTubeにチャンネルを作ってみた、みたいに書いてる。↓これね。
だからそれがどうした話ではあるんだが、ぱらぱら見てたら、他の機関もいろいろ利用してるようなので、どれどれと並べてみた。誰かがもうやってるかもしれないけど。
もともと英国は新しいものをどんどん取り入れていく傾向があったりするので、こういう動き自体不自然とは感じない。前のブレア政権のときに、内閣府が「CIO評議会(Chief Information Officer Council)」っていう組織を作って、そこで情報技術に基づく政府機関の合理化というプロジェクトをやってた。YouTubeの活用もこの流れらしい。ちなみにYouTubeには「ukgovernment」なるチャンネルもあって、公式なのかどうかよくわからないのだが、まあおいとく。
このほか、軍関係では海軍と空軍。このあたりはアメリカとかでもやってるね。英陸軍はないみたい。それから国防省も。「Defense Headquarters」。
海軍はこれ。「The Royal Marines」。たとえばこんなの。潜水艦だぜ。
空軍は「The Royal Air Force」。これはアフガンから。なんつうか、迫力があるな。おちゃらけを許さない重みがある。
それから国防省はたとえばこれ。
あと、英国と少し離れるがイラク多国籍軍もNATOもチャンネルを持ってる。
他のお役所関係では外務省。「Foreign & Commonwealth Office」。広報ビデオを流してる感じ。これは海外旅行前に知っておきましょう的な。
それから、環境・食料・農村地域省(DefraUKDepartment for Environment, Food and Rural Affairs)のチャンネル。たとえばこれ。「Sustainable clothing」だって。
でも、英国ならではというのが王室関係。「女王がYouTubeにチャンネルを持ってる」という記事がCNETとかに出てたけど、女王がというより英王室の公式チャンネルといったほうが適切っぽい。
「The Royal Channel」
このチャンネルの動画はブログ埋め込みができない設定。畏れ多いということだな。で、記事には2007年のクリスマスメッセージをYouTubeで流したと書いてあるが、このチャンネルにはなぜか入っていない。ただ、別の人が上げてるようなので、そっちを貼っとく。
それから、これは面白いと思ったのは、「UK Honours System」っていう、勲章をもらった人の動画を流すチャンネル。これも埋め込み不可。まあ性質上適切な対応だろう。
英国といえば、BBCがYouTubeと提携した話は日本でもよく知られてる。BBCのチャンネルは3つあるようだ。
「BBC」
「BBC World News」
「BBC Worldwide」
日本だと、自由民主党が最近チャンネルを作ったけど、政府としてはまだやってないのかな。皇室なんてもってのほか、というわけだ。政府は自前のネットTVを持ってるからってのはあるだろうけど(ポッドキャスティングも始めてた。知らなかった)、無理やりコストのかかる方法をやってる雰囲気もなくもない。皇室に関しては、英国をまねしてみたらどうかなと思う。英国といろいろ事情がちがうところもあるだろうが、こういう人たちがもっと社会に情報を出していくことって重要じゃないかと思う。特にネットなら、海外の人たちの目にも触れやすい。反感を持ってる人もたくさんいるだろうけど、だからこそもっと直接的に、マスメディアを通さないメッセージを発信していったらいいんじゃないかと思うな。
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