「『電脳コイル』とセカンドライフ」:セカンドライフマガジン第2号
セカンドライフマガジン第2号に、「『電脳コイル』とセカンドライフ」というタイトルの短いコラムを書いたのでメモ。
引き続き東京国際アニメフェア関連。よく海外で、マンガの描き方の本をいろいろ目にするのだが、これらの本を出版しているのがジャパニメ㈲。ブースで「新作」を見つけたのでチェック。Chihiro Hattori, The Manga Cookbook, Japanime Co Ltd., 2007.
企業を人間にたとえることがある。比喩として有意義なことも多いので自分もよくやるが、実際にはちがうところもけっこうあるので、一応気をつけておかないといけない。「終わり」はその例の1つ。人の「死」というのは、どんなに努力しても避けることはできない。可能な限りの医療を施しても、死んでしまうことはある。しかし企業は、資金さえ続いていれば、どんなに経営が悪化しても倒産することはない。社内に資金がなければ、社外から。「輸血」さえしておけば、絶対死なないわけだ。
だからといって、「元気」になるわけではない。元気になるには、「元」から治さないと。
ざっくりした印象論かつあいまいな抽象論だし、別に珍しい話でもないんだが、最近どうも気になるんで書く。政府やら企業やらに対して求める注意義務の水準がどんどん上がってきているのではないか。やるべきことをやるのは当然だし、これまで不充分だったものも多いというのはその通りなんだが、それでもメリットとデメリットはちゃんと考えておいたほうがいいのではないか、と思う。よくある話は、万全を求めすぎるとよけいなコストがかかるというやつ、いいかえれば保護を強化するとかえって弱者が切り捨てられるというやつで、いちいち挙げないがいろいろな例があるはず。こっちの話はここではおいとく。
もうひとつ気になることがあって、それはなんつうか、変な方向のpaternalismが蔓延しているように思われることだ。
経済指標が生活実感とずれている、みたいなことを書くと条件反射的に古舘伊知郎の顔が浮かんできてしまう(ほら、あんまり毎日毎日同じことをいうもんだからさ)のだが、こういう話は実際よく聞くし、個人的にそう思うこともよくある。指標を作ってる側もそのあたりはちゃんとわかっていて、見直しも行われている。それはそれとしてだが。
この「実感」というやつについて、皆さんわかってるとは思うのだが、ひとつ確認しておきたいことがある。
なんだか妙な「期待」をあおるタイトルだが、そっち方向ではないのであらかじめ念のため。NBOnlineの記事「結婚できない男女が増加:今後は「婚活(こんかつ)」が必須に」という記事に目が留まった。山田昌弘氏が白河桃子氏との共著でこのほど出版された新著「『婚活』時代」に関するインタビュー記事。
この本。
GLOCOM仮想世界研究会の「電脳コイル」関連イベント。セミナー「AR時代の社会~『電脳コイル』の世界が来る~(シリーズ「オーグメンテッド・リアリティ(AR)時代の世界」第1回)」。タイトルがえらく長くて、かつなんだかすごく壮大。3回シリーズの第1回目は研究会メンバーで。
取り急ぎメモ。河野太郎氏のブログ「衆議院議員 河野太郎発行メルマガ「ごまめの歯ぎしり」ブログ版 戦う政治家! 国会議員 河野太郎が描く国会奮闘記 年金改革、教育改革を実現するために戦い抜きます!」(長いね)に、テレビ局ごとの電波使用料支払い額を開示させたという話が書かれていたのを木村傲氏のブログ「週刊!木村剛」で見かけたという話。ともあれ河野氏GJ。
手短に。お金の使い方が最も無責任になるのは「他人の金を他人のために使うとき」だ、といったのはミルトン・フリードマンだった。「他人の金を他人のために使う」人の典型として挙げられたのが役人で、これはフリードマンが経済への政府の関与を批判する理由の1つとなっている。この人の経済政策に関する主張には反対の人も多いが、この点については反対しにくいのではないかと思う。少なくとも今は。
都民は直接の利害関係者なので、私にも発言する「権利」があると思う。
3月6日(木)、六本木ヒルズアリーナで、「MTV Video Music Award Japan '08 Kick Off Party Hosted bu Verbal (m-flo)」という長い名前のイベントがあった。この「MTV Video Music Award Japan '08 Kick Off Party Hosted bu Verbal (m-flo)」は、5月31日(土)にさいたまスーパーアリーナで開かれる「MTV Video Music Award Japan '08」のキックオフイベント(こうやって何度も書くとSEO狙いみたいなんでもう書かない。それに、口に出して読むとなんか寿限無っぽいし)。以下、このイベントに参加してみたのでレポート、という話なんだが、イベントレポート自体はゼミのブログ「こち駒」のほうに(ちょっと大学生っぽく)書いてみたので、そちらをご参照いただければ。こちらのほうでは、ウラっぽい話だけ手短に。といっても、別に暴露話とかはないのであらかじめ。
先日、ゼミ合宿でつくばに行ったのだが、空き時間に学生たちが筑波山神社に参拝に行ったらしい。で、そこで「衝撃の出会い」をしたようだ。
「筑波蝦蟇太夫」氏と。
その模様がゼミのブログ「こち駒」に出ているので、ご興味のある方はどうぞ。ガマの油売りというのは、その存在を知ってる人は多くても、実際に見たことがある人というのはそれほど多くはないと思う。一応ちゃんと蝦蟇太夫氏の承諾を得た由。学生たちの笑いのツボを思い切りヒットしたらしく、ビデオにも笑い声が入っている。本来これ、笑う対象ではないと思うのだが、何しろ笑いの沸点が低い年代だ。「ガマが転がってもおかしいお年頃」ということでご容赦。
Thomas W. Bates, Kathleen M. Kahle, and René M. Stulz. "Why Do U.S. Firms Hold so Much More Cash than They Used to?." Fisher College of Business Working Paper No. 2007-03-006,
Charles A. Dice Center Working Paper No. 2006-17.
2008年3月14日(金)、東京・神田のベルサール神田で、「Online Game & Community Service Conference 2008」(OGC2008)が開催される。そこでひとつ枠をもらって、GLOCOMの鈴木健さんと「今そこにある仮想世界~『スノウ・クラッシュ』から『電脳コイル』へ 」というお題で話をすることになったので告知。
先日、とある書店の外商の方が来られた(関連記事)。ふだんならそういう方は速攻でお引取りいただくのだが、その人は妙に押しが強くて人懐こくて、しかもなんだかやたらに博識で話がうまい。おかげでなんだかんだと30分も話し込んでしまった。後で聞いたら僧籍をお持ちの人らしくて、ああそうかと合点がいった。こういう、妙に話のうまい坊主、もとい坊さんっているよな、というわけだが、同時に、坊さんにお世辞をいわれるのがこんなに薄気味悪いものか、ということも学んだ。
いやそんなことはどうでもよくて、本題は、その際話に出た、出版業界の「苦境」に関する話だ。
昨夜(というか今朝というか)のテレビ朝日系「朝まで生テレビ」は、「激論!ド~なる?!日本経済?!復活のカギは?!~」と題したものだった(うろ覚えだが、タイポ的には「?!」は本来「!?」であるべきなのではなかろうか?ま、どうでもいいけど)のだが、久々に罵詈雑言でない議論が展開されていて、なかなか面白かった。
以下、感想文。
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