CFTCが予測市場に関するパブリックコメントを募集中
CFTCでは予測市場の類を「event markets」と呼ぶ。予測であるかどうかにかかわらず、ある事象の帰趨によってペイオフが異なるように設計された証券を取引する市場、というニュアンスかと思う。もちろん一般的な金融商品も「事象の帰趨」によってペイオフが異なったりするわけだが、ここでは従来対象とされていなかった分野、たとえば選挙や人口や経済指標などを対象としたものを指している。
CFTCが検討しようとしているのは、つきつめればここ。
“What public purpose is served in the oversight of these markets and what differentiates these markets from pure gambling outside the CFTC’s jurisdiction?”
そうした「events」を取引することにどのような「公益性」があるのか、また、これまで「賭博」の分野で行われてきたものと何がちがうのか、ということ。で、Commodity Exchange Actの「event markets」への適用について、包括的なレビューを開始したらしい。まもなく「Concept Release」(ポジションペーパーみたいなものかね?)を出すので、意見のある者はその後60日以内に、とのこと(あて先はsecretary@cftc.gov)。
※追記
Concept Releaseはこれ。5月7日付。ここから60日以内だから、7月7日まで。今読んでるところ。
確か、これまでは「経済指標ぐらいまではいいが、選挙結果はだめ、スポーツの結果は絶対だめ」みたいな感触だったように思う。HedgeStreetもそうだったし。CFTCにはいろいろな事業者などから打診があるらしいから、ひょっとしたら広げる方向なのかもしれないが、そのあたりはよくわからない。
ともあれ、要注目。日本から意見を出してもいいんだろうか。
The comments to this entry are closed.
Comments