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タクシー問題をどうにかするための10のアイデア

個別の事情を知らないからいえることではあるんだが、年間100日もタクシー代を出してもらえるというのは、「多少」忙しいにしてもうらやましい身分だな。新聞なんかでみると、「接待」だの「キックバック」だのというあたりで騒いでるようだけど、この問題の最大のポイントは(道路運送法の問題はタクシー側の話だよね)「そんなにタクシー代使ってるのか」じゃないかと思うんだがちがうだろうか。

というわけで、タクシー料金でわれわれの税金が湯水のように使われていくという問題に絞って、どうしたらいいだろね?と10案ほど考えてみた。今回は10分27秒ぐらいかかった。といっても、世の中の他のところで普通に行われていることを応用するだけだからたいしたことないんだけど。いうまでもないがネタ。

新聞とかで「公務員も早く帰れ」という社説を見たような気がするが、ご冗談を。そんなことできるわけがないし、国民にとっても損だ。必要だから残業してるわけで、そういう「必要な残業」はしっかりとしていただこうではないか。問題はコストなのだ。

では順番に。

(1)自分で払え
民間企業ならまずはこれだよな。法律に何と書いてあるかに関わりなく、たとえ「客」の都合だったとしても残業は「自己責任」、という屁理屈は企業の社員ならまずまちがいなく経験しているのではないか。年間100日どころか1年中毎日終電に間に合うよう駅まで走ってる会社員は何十万人といるはず。官僚の中にもこうやってる方はたくさんいると思うぞ。

(2)始発で帰れ
これも民間企業なら当たり前。忙しくて終電を逃したんだよね?わざわざ帰ることないじゃん。せっかくの機会なんだから「有効活用」しなきゃ。始発まで存分に仕事できてうれしいではないか。始発で帰れば逆方向だし必ず座れるぞ。当然、一休みしたら朝9時までには再び出勤すべし。これまた民間企業なら常識。・・あ、ゲーム業界は別らしいが、まあそれはそれ。ゲーム業界は税金で食ってるわけじゃないし。

(3)歩いて帰れ
公務員住宅ってのはけっこういい場所にあったりする「場合もある」。たとえば南麻布とかにも大きいのがあるよねぇ?あそこなら霞が関からまあ1時間半も歩けば帰れるんじゃないだろうか。最近は若手はそういうところには住めないらしいと聞いているので、誰もがということはできないが、逆にいえばそういう基準で公務員住宅を割り当てるというのはある種「まっとう」な考え方かもしれない。公務員の「健康増進」にもつながる一石二鳥。

(4)国会議員に出してもらえ
国会質問への対応で夜遅くなっちゃうんだよね?世の中には「受益者負担」といういいことばがある。その残業で直接利益を受けるのは誰か?質問に答えてもらえる議員、答弁書を作ってもらう大臣ではないか。ならばその人たちにつけとけばいい。それも国の費用ではないかという反論が聞こえてきそうだが、あっちは定額じゃなかったか?国会議員の方、もしどうしてもいやなら、議員宿舎に泊めてあげれば?

(5)仮設住宅を作れ
忙しい公務員は「帰宅難民」である。ご苦労さまなのである。仕事は山ほどあるんだから、わざわざお帰りいただくのも申し訳ないではないか。執務室にはたいていしなびたソファが置いてあったりするが、そこで寝るのもつらかろう。役所の敷地内とか屋上とかにたとえばテント、願わくば仮設住宅など設置してはどうか。えらい人が代わりばんこにアンパンやらカップヌードルやらを差し入れて「慰問」してあげるといい。

(6)カプセルホテルを作れ
経済は「市場原理」で動いている。そこに需要があれば、必ず供給が生まれる。そこに泊まりたい官僚がいれば、必ず近隣にカプセルホテルなんかができるはずだ。なければ作ってしまえ。ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん。山ほどあるだろう外郭団体とかで手を上げるところがあるはず。なんならこういう候補だってあるぞ。シングル1室4名ぐらいの計算でやればそこそこ安くつくはず。これなら官僚の皆さんも安心して自分で払える。

(7)記録を公開しろ
業務の必要があって遅くなるのであるから、誰に恥じることも隠し立てすることもない。タクシーの利用記録を個人名入りでネット公開して衆人監視の下にさらしてみるといい。世の中ひまな人がいるもので、必ず裏をとろうとする動きが出てくるはず。やましい事情のある人は自然と使いにくくなるはずだ。これもある種「群衆の叡智」か。なんなら、執務室や出入り口なんかに監視カメラも設置するといい。本当に業務の必要があって残っているのか、ほんとは疑ってる人、けっこうたくさんいるんじゃないかな。あ、あと、誰の質問への対応で遅くなったかも公開したらいいのではないかと思う。

(8)自己負担を導入しろ
これまた経済原則。一部自己負担とすることで支出を抑えようとする手法は社会保険の分野では常識。いま話題の「後期高齢者医療制度」にならって、たまにしか利用しない人は自己負担割合を1割、たくさん利用する人は3割としてはどうか。マジな話、これはてきめんに効くと思う。だからこそ、だよね厚生労働省の皆さん?

(9)一括契約しろ
恒常的に必要があるのだとしたら、これはもはや一種の「公共事業」ではないか。これまたマジな話、個別に料金を払うのはもったいない。相手にはビールやつまみを出す「余裕」があるのだ。一括契約で定額契約とし、かつ大幅割引を引き出そうではないか。当然、一般競争入札を導入すべき。

(10)タクシー券取引市場を作れ
これは荒唐無稽に見えるかもしれないが、けっこうマジ。CO2排出権取引をご存じの方はわかるかと思う。タクシー券に限らず、国の予算システムの中に市場メカニズムを取り入れてみてはどうかということ。利用を削減した金額の一定倍数だけ来年度予算で特別枠を与える、というかたちでインセンティブ付けしてみるといい。総枠にシーリングをはめてだんだん引き下げていくのはいうまでもない。

ま、とりあえずこんなところで。ネタはさておき、以前、少なくともMOFには職員の深夜帰宅用のバスがあったはずだと思うが、あれはどうなったんだろう?

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Comments

>(7)記録を公開しろ
元外務官僚で今は民主党衆院議員候補の緒方林太郎氏によると、「国会議員へのレク開始時間を統計で取って公開する」という案が、実際に何度か上がったものの、議員側の反対で潰れたそうです。

http://ameblo.jp/rintaro-o/entry-10104667699.html

タクシーの利用記録ではないですが、問題の所在を公開するという発想はあったんですね。

Posted by: Baatarism | June 12, 2008 at 10:22 AM

Baatarismさん、コメントありがとうございます。
そうだったんですか。でも自然な発想だと思うんですよね。もちろん、「必要な残業」であればいくらでもしていただいていいわけで、いやがる理由はないと思うんですけどねぇ。野党のせいだという話もあるようですけど、私はそうでもないんじゃないかなと疑っています。そのへんもぜひ知りたいですね。

Posted by: 山口 浩 | June 13, 2008 at 01:01 PM

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080613-00000016-yom-soci
国交省、タクシー券使用を2か月間禁止

国土交通省が国会終了後から試験的にタクシー券使用を2ヶ月間禁止して、本人が立て替えてから後で清算する仕組みにするらしいです。

これを国会会期中と各政党(議員)からの質問書の数(と日時)などと対比させていけば、面白いデータは浮かび上がってくると思います。

その意味では、財務省とかもやってみて欲しいところです。

Posted by: 名無之直人 | June 13, 2008 at 02:53 PM

名無之直人さん、コメントありがとうございます。
国会が終わった後、2ヶ月間だけ、というのがなんともな感じですね。個人的には禁止するより容認して公開したほうがよほど健全かと思います。あと、年間100日もタクシー帰宅が必要な人には歩いて帰れる場所に公務員住宅を、そこまでいかない人向けにはちゃんとした仮眠室を設けるのがまともな神経かと。

Posted by: 山口 浩 | June 14, 2008 at 03:29 PM

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