ネタとしての落書き対策
有名な建築物に落書きをするというのはどうも万国共通の悪癖らしい。フィレンツェの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」への日本人の落書きが日本で物議を醸してるわけだが、日本人の落書きは全体の約1割なんだそうで、じゃあ9割は他の国の人ってことだ。そちらには抗議しないのだろうか。それに、落書きだって昔のものは消せとかいわないだろうなぁ、とも(関連)。
そんなこんなで、この件についてはなんかいまいちすっきりしない。日本でも同様の問題は当然あって、大阪名物の通天閣も落書きで悩んでるという記事が出ていた。監視の目が厳しいこの日本で、京都や奈良の名刹ならかなりの批判を浴びる行為(実際、法隆寺とかに落書きするのはぜひやめてほしい)も、この建物の場合、比較的新しいし、施設の性格もあって、なかなか歯止めが利かない状況らしい。
どうしたらいいだろう。そう思ったらもうだめだ。
誰もが考えつきそうな、監視カメラを設置する案は、当該場所がらせん階段で視界が悪いため難しいらしい。落書きをふき取りやすい特殊な塗料を壁面に塗るというのもよくあるが、来場客の服にインクが付いてしまうおそれがあるとして却下されたとか。なんだかりっぱな覚悟ではないか。これはなんとかお役に立ちたいね。ネタだけど。
というわけで、いつものやつ。ネタとしての落書き対策、通天閣編。以下7つ。
(1)落書き現場のタレこみに賞金を出す
世はCGMの時代。落書きのタレこみもみんなでやればなんとかなる、かも?賞金の捻出方法は簡単、「独立採算」だ。書いた人から罰金を取って、その分を充てよう。ずーっと張り込んでる人とかも出てくるかも。
(2)落書きをすべてネットで公開する
壁の横に約款を張り出しておこう。「落書き内容は個人情報も含めて公開されることに同意いたします」と。落書きも、落書きしているところの写真も、すべてネットで公開してしまえ。上記の(1)と組み合わせればさらに強力。みんなが「泣いてお詫び」するとは思わないが、それなりの抑止力にはなるのではないかな。
(3)壁に紙を貼っておいて毎日貼りかえる
なんか幼稚園っぽいな。はーいみんなおぎょうぎよくおえかきしまちょーねー♪
(4)10分に1回、設備保護洗浄する
トイレかよ。
(5)落書きされそうな壁を先にすべて落書きで塗りつぶす
毒を持って毒を制す。ストリート系のアーティストとか、美大とかと提携して、量で圧倒してしまえ。
(6)有料で描かせてやる
せっかくだから、金を取ってもいいんじゃないか。ルールを守って金を払って描く人は、無断で描くやつを許さないと思うぞ。修学旅行客には団体料金。上書きされることにもあらかじめ同意をとっておこう。
(7)いっそ落書きを名物にする
そこまでいったら、もう落書きは迷惑行為というより名物だ。落書きを見に来る観光客が増えるかもしれない。たまには著名なアーティストに描いてもらおう。
全体として、なんかいまいちではあるがまあこのへんで。ちょっとマジになると、通天閣っていう施設の性格からいって、落書きは禁止するより共存とか利用とかしていく方向で考えたほうがいいんじゃないのかな。大聖堂とはちがっていていいように思うな。
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