「○ン」をくわえて走ってきた人と出会った話
小ネタ。タイトルは一種の釣りだがウソではない。好みのことを「属性」ということばで表現するやり方があるが、それを使うと、どうも世の中には、「パンをくわえて走ってきた女の子」属性というのが存在するらしい。私はそういう人々からすればどうも「幸運の星」とでも呼ぶべき星回りの下に生まれたらしく、すでに「朝、パンをくわえた女性と出会う」という経験を曲がりなりにもしているのだが(参考)、今回はそれとちょっと似ていて、でも似ても似つかないという経験をした。
今回のも、路上で「○ン」をくわえて走ってきた人と出会った話、ではあるが、似ているのはそこまで。あとは全然ちがう。まず、出会ったのは夜。しかもこちらは車に乗っていた。何かものをくわえて走るというのは、やったことがある人はわかるだろうが(私はないからわからないが想像するに)、けっこうたいへんだと思う。今回の「走ってきた人」は、自転車で「走っていた」。お互い乗り物に乗った状態ですれちがったわけだ。
問題はここから。くわえていたのは、「パン」ではなく「カン」、より具体的にはビール缶だった。なーんだと思った方、よーく考えてほしい。これはおよそ尋常な話ではないのだ。だってさ、ビール缶をくわえて自転車、だよ?くわえていた以上、缶の中にはビールが入っていたにちがいない(そうでなければそもそも持っている必要がないし、空っぽだったら逆に風圧がたいへんだろう)。もちろん量にもよるが、中身の入ったビール缶を口でくわえて両手を離すだけでもたいへんではないか。
まあ事情は想像がつく。すれちがったのは先方からみれば急な下り坂。どうしても両手でブレーキをかけたかったのだろう。それまでは片手で持って飲んでいたにちがいない。道路交通法上どうなのかよくわからないが、とにかくそれほど広くない道路で車とすれちがうという状況をより「安全」に、という発想はわかる。ともあれ「カン」をくわえて自転車で走ってきたのだよ、その人は。
で、最後に「最大」のちがい。その人は女の子ではなく大人の男性で、しかもおなか方面がなかなか「ご立派」な体格。自転車に乗るときまでビールを手放せないような人なら、さもありなんという感じではある。いくら「属性」の方でも、これならすっぱりあきらめもつこうというもの。出会いを求める男子の皆さんには、「パンをくわえてなくても魅力的な女子はたくさんいるよ」と申し上げたい。「書を捨てず ケータイ持って街へ出よう」ってね。以上、小ネタ、終了。
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