選挙戦隊ジミンレンジャー!
小ネタ。自分の学部の学生たちが「クイズ戦隊 へえそうナンジャー!」というクイズ番組を作っている話は前に書いた。実はあのタイトルは頼まれて私がいくつか考えた中から選ばれたのだが、それに限らず、ものごとを戦隊ヒーローになぞらえて考えたりして遊ぶことがたまにある。
で、最近はというと、やはりこれだろう。某党の総裁選。あらかじめおことわりしとくがあんまり面白いものを思いつかないので、とりあえずこのあたりで書いとくという趣旨のもの。どなたかもっといい案を出していただくとうれしい。
要するに誰がどの色かというぐらいの話なんだが、考え出すといろいろ悩んでしまったりして、スケジュールに追われる現実からの逃避にはもってこいなわけだ。で、いまのところはこんな感じ。でもなんつうかなぁ、たとえば朝日新聞だと夕刊1面の「素粒子」欄にありそうな、いかにもじじむさいネタしか思い浮かばんのよ。
アソーレッド
戦隊のリーダーであるレッドは、やはり最有力のこの人になるんだろう。得意技はもちろん、とてつもなく百発百中の「ライフル」だぜ。何を狙うのやら。
コイケピンク
最近の戦隊ヒーローは女性キャラをピンクにしないのがセオリーだが、世代的に、やはりピンクでいきたいね。実際、ピンク色の服を着ていることもあるようだし(参考)。得意技は華麗なる「変わり身」。鋭い嗅覚を活かしているらしい。
イシハラブルー
ブルーかグリーンかで迷ったんだがまあブルーということで。得意技はもちろん癒しの「手かざし」。病気も経済も治すらしい。「何にでも施(ほどこ)すことができ」るそうなので、今ならぜひ霞ヶ関界隈に向かって手をかざしていただきたい。
イシバグリーン
制服組の信頼篤い人だし、ほんとは「イシバカーキ」でいきたいところなんだがどうにも戦隊ヒーローっぽくない(「戦隊」っぽくはあるんだがね)のでグリーンで。キャンディーズファンとのことなので得意技はパワーの「オタ芸」ぐらいでどうか。その節にはぜひ観閲式で一個師団を指揮してオタ芸を打っていただきたい。
ヨサノシルバー
5人の中で最高齢。古希を過ぎている年齢となればやはりシルバーしかあるまい。得意技は搦め手の「負担増」。これは効く。ご本人もあと5年で後期高齢者。いろいろ文句をいう人も多いが、4割は現役世代で5割は国(ってことは現役世代だよねだいたい)が負担するわけで、自分がその層に入るまでに実現して、若い衆にしっかり納めてもらわにゃ。
・・・こういうつまんない話はともかく、どうもこの総裁選、戦ってるというよりは共同でキャンペーン打ってるようにしか見えないんだが。あまりにも分担ができすぎてて。全員が言ってることを組み合わせるとそのまんま党の政策じゃん。一見両立しづらいのもあるが、足して2で割ったり、顔を立てて涙を呑んだりするのがこの人たちのお家芸だ。ばらまきと財政再建だって、対中融和と対中強硬姿勢だっていざとなれば平気で共存できる。
で、全員一丸となって戦ってる相手は当然ながら「怪人オザワ」とその「子分」たちなわけだ。こちらは中で競争すると本気でケンカになっちゃうわけで、内輪でもめてないからといって別に自慢できる状況じゃない。どちらが勝つか、マスメディアではいろいろなネタが流されてるが、はてさて。
「戦隊」メンバー各人の著書を挙げておいたが、中に1人だけ古い本しかない人がいて、なんかすごいタイトルで今となっては笑うしかない感じ。総裁選に出たけりゃ本の1冊も書いとけってことだな。
※2008/9/18追記
「朝日新聞の「素粒子」みたいなネタ」とか書いたが甘かった。今日発売の週刊文春2008年9月25日号に「子供ダマシの「ゴレンジャー"ひみつ選対"総裁選」というタイトルの記事がある。うへぇ。週刊誌とかぶっちまった。うへぇ。とりあえず、出したのはこっちが先だからね。もちろんタイミング的に見て先方がまねたということもなかろうからご安心を。
それはともかく、「ひみつ選対」というのはちょっとうまいな。最近の戦隊ヒーローじゃ「~レンジャー」とかつかないんだよ?ってあたりを知らないあたりでお歳がわかるね。あ、「読者」層に合わせたのか。あんまり実在の戦隊ヒーローとかぶりすぎると東映から文句いわれるよ?というあたりも気になるが、まあそれはおいといて。この記事を書いた今井舞さんというライターさんによれば、麻生氏がアカレンジャー、石原氏がアオレンジャー、与謝野氏がミドレンジャー、小池氏がモモレンジャー、石破氏がキレンジャー、だそうな。
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