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雑誌目次をみる:「編集会議」

宣伝会議」という雑誌がある。この雑誌を発行しているのは株式会社宣伝会議という会社なのだが、この会社が「編集会議」という雑誌も発行している。ちなみにこの会社、このほかにも「販促会議」「人間会議」「環境会議」なんて雑誌も発行していて、なんだかえらくまぎらわしいような気もするが、読者層がちがうだろうから読者は迷わないんだろうな。で、この「編集会議」の2008年11月号が今手元にある。この中の「ブロガーのアンテナ」というコーナーで取り上げられた関係で、送っていただいたもの。

こんなふれこみの雑誌らしい。

『編集会議』では、雑誌・書籍などパブリッシングの編集者の方はもちろん、WEBメディアの編集者、さらにはPR誌、フリーマガジンなど、あらゆる企業・業態・メディアで企画・編集の仕事に携わる編集者の方々に向け、仕事に役立つ知識とヒントを発信しています。

なるほど。「宣伝会議」が広告業界の人向けなら、こちらは編集者向けということか。ウェブメディアも含むというわけで、確かに巻頭の業界ニュースをみると、11月に開催される第1回「アジア太平洋デジタル雑誌国際会議」の話、元「LEON」編集長の岸田一郎さんの新たに展開する「KISHIDA DAYS」(「ラグジュアリー・リコメンデーション・チャンネル」というらしい)の話、「オズマガジン」のウェブ戦略の話など、ネット関連の情報が多い。危機感みたいなものが伝わってくる。その流れでブロガーも射程距離になるらしい。ま、そんな話はどうでもよくて。

とはいえ、内容の中心はやはり紙媒体。2008年11月号の目次はこんな感じ。

巻頭特集:森見登美彦
書店員も夢中になる森見"妄想"ワールド
* 森見作品「あらすじ&作品舞台紹介」
* 10人の書店員が読み解く森見ワールド
* 森見登美彦インタビュー
* 森見さんに直撃!Q&A
* アイデアノート大公開
* 編集者対談

記事を読む 特集:人気ファッション誌
売れる秘密と戦略を大解剖
* ファッション誌のキーワードを読み解く
* 年代別:雑誌人気ランキング&読者像分析
* 売れ筋ファッション誌の戦略
* 付録と表紙モデルにこだわり続ける
『sweet』『Soup.』『Popteen』
* ファッション誌の次なるチャンス

記事を読む 特集:期待以上のページができる
ラフスケッチ術
* 「ラフと企画書と言葉」
* 誌面を管理するラフ×物語を生むラフ
『プレジデント』×『Numero TOKYO』
* 打ち合わせ重視型×現場重視型
『Number』×『「旬」がまるごと』
* 「さあ、手を動かそう」
『Ku:nel』有山達也さん

特集:色の不思議
カラーマネジメントの基礎知識

注目企画
* 編集懐疑?
「ファッション誌とウェブ動画の相性は?」
* 雑誌を面白くする広告
『オズマガジン』とKDDIのクロスメディア展開
* 書店員さんの編集術を拝見!
COMICS JUNKUDO 町田店
「動物コミック」コーナー
* 女性エディターお仕事日記
『サムライマガジン』 當麻直美さん
* 新編集長紹介
『ナチュリラ』副編集長 大塚美夏さん
* 名編集長アーカイブ
小田実
* ブック・デザインの冒険
麒麟三隻館
花本浩一さん
* 新刊・著者インタビュー
『武士道セブンティーン』 誉田哲也さん

ウェブ編集
* ブロガーのアンテナ
* ウェブニューストピックス
* アメリカン・ブログスター

スキルアップ
* 新連載!校正・校閲ケースファイル岡本進
* リーガルマインド養成講座
東京基督教大学教授 櫻井圀郎
* 撮影ディレクション大学
山と溪谷社 『山と渓谷』

広報と編集
* 企業広報誌
TOTO『陶友』
* 自治体広報紙
山形県上山市『市報かみのやま』
* メディアリスト
女性ファッション誌編

就・転職
* 転職成功物語
* 編集・ライター養成講座通信
* 卒業制作課題 最優秀作品発表

情報・アイデア
* 編集会議ニュース
* 編集者のためのアイデアボックス
BOOKランキング
書店の売れスジMAGAZINE情報
オススメの洋書
イラストレーター通信
今月の評論家
キュンとくる付録
* タイトル番付
「福田首相 退陣」のタイトル
* アメリカ雑誌社研究
「ハースト・マガジンズ社」桑名淳二
* 新雑誌紹介
『FX攻略.com』
* 書店コンシェルジュ
「発掘!意外と面白いサイエンス本」
* 今月のおすすめ本

「年代別:雑誌人気ランキング&読者像分析」がなかなか面白い。「購入している」雑誌と「よく読んでいる」雑誌を別々に調べている。購入していないがよく読んでいる雑誌というのは、立ち読みしているのだろうか、友だちから借りるのだろうか。それとも待合室なんかで読むのかな。たとえば20代女性でみるとこう。

   購入している  よく読んでいる
1 AneCan     1 CanCam
2 MORE      2 MORE
3 with       3 non-no
4 CanCam     4 JJ
5 non-no     5 AneCan
5 ViVi        6 ViVi
7 JJ        7 with
8 mina       8 spring
8 Ray        9 mina
8 sweet      9 Soup.

購入されていないののに読まれるトップ10に入っている「spring」や「Soup.」の立場はどうなのよとか突っ込みどころが多いのだが、やはり「CanCam」と「AneCan」の逆転が際立っていて面白い。一応「CanCam」を卒業すると「AneCan」、という流れで作られているのだろうが、「AneCan」読者も「CanCam」が気になって立ち読みしたりするんだろうか。

一方、人気ファッション誌読者像分析もなかなか。ソースは2008年6月のブランドデータバンクの調査。たとえば「ちょいワルオヤジ」でおなじみの「LEON」の読者像はこんなふうに出てる。

平均年齢39.54歳。中心層は40歳以上45歳未満。平均個人年収は661.47万円。会社員のほか、会社役員が13.39%、自営業が11.02%を占める。平均のおこづかいは6.72万円。ファッションではプラダ、カルバン・クライン、ポール・スミスなど、靴ではサルヴァトーレ・フェラガモを愛用。有名人ではビートたけしの生き様を支持。

だってさ。別に疑うわけじゃないが、こういうアンケートって、実際の自分より「こうありたい自分」を答える傾向があるような気がする。なので、ほんとカヨーとか思ったりするが、まあここはそういうことにしておこう。

巻末には月刊編集会議主催の「編集・ライター養成講座」のご案内。やっぱり本がお好きな方々なのねぇ、と見ていたら、講師陣の中に、猪瀬直樹氏や小田嶋隆さんなんかと並んで、神田敏晶さんのお名前があるではないか。肩書きに「webジャーナリスト」とある。そっち系の肩書きがついているのは神田さんだけ。これからのことを考えたら、もっとウェブ系の講師がいてもいいのでは?なんて思ったのは、しょせん部外者の素人のたわごと、ということで。

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