「合コンしてみたい男性の職業ランキング」のどうでもいい変化に着目してみる
小ネタ。gooリサーチがやってるウェブアンケートにはなかなか面白いものがあったりして、けっこう注目してるんだが、昨年もやってた「合コンしてみたい男性の職業ランキング」の2008年版をやってたので、どれどれ昨年とどのくらいちがうのかなと比べてみた。
せっかくブログパーツがあるので貼っとく。2008年のランキングはこれ。
goo ランキング |
合コンしてみたい男性の職業ランキング 2008 |
1 | 医師 |
2 | 弁護士 |
3 | 芸能人 |
4 | パイロット |
5 | 大手メーカー |
6 | 公務員 |
7 | IT企業関連 |
8 | ミュージシャン |
9 | 旅行関連 |
10 | 声優 |
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で、2007年のランキングはこう。
goo ランキング |
合同コンパをしたいと思う男性の職業ランキング |
1 | 医師 |
2 | 弁護士 |
3 | 芸能人 |
4 | パイロット |
5 | IT企業関連 |
6 | 大手メーカー |
7 | 旅行関連 |
8 | ベンチャー企業社長 |
9 | ミュージシャン |
10 | 写真家 |
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比較するとこうなる。上のブログパーツは10位までしか出ていないが、30位まで伸ばして比較。
順位
gooリサーチの中の人はこう分析している。
上位3位が昨年と全く同じとなった今回のランキング。女性に人気の職業はもはや普遍的…かと思いきや、5位以降では順位が大きく入れ替わっています。昨年は上位に入った《IT企業関連》や《ベンチャー企業社長》が今年は順位を落とした一方で、《公務員》や《声優》が順位を大幅にアップさせる結果に。時代の先行きが不安視される中で、「安定している」とのイメージが強い《公務員》とお近づきになっておきたい、と考える女性は多いのかもしれません。合コン相手に希望する職業をからその年の世相が垣間見えるのは、おもしろいですね。3位まで、というか4位もいっしょじゃん、というのはすぐわかるが、他にも何かないだろうか。と思って、順位の横についている「ポイント」に着目してみた。そもそもこれがいったい何を意味するのか自体、書いてないしよくわからない。「合コンしたいと回答した女性の比率」?それで100%とかありうるんだろうか?1位を100として標準化した?まあともあれ、「合コンしたい」度という観点でなんらか意味のある数値だと考えておく。
で、その数値を2007年と2008年で比較してみると、 おお!
1位の医師が同じは仕様としても、2位以下のポイントにはけっこう差があるぞ。たとえば順位不動だった2~4位。2位の弁護士はポイントが上昇してるが、3位の芸能人、4位のパイロットはポイントが落ちてる。全体的にみて、2008年はランキング中位層のポイントが低い傾向があるようだ。しかし低位層ではむしろ2007年のほうが低い。つまり、ランキングの上から「ポイント」をみてくると、2007年は比較的なだらかに落ち続けているのに対し、2008年は比較的急激に落ちて、しかも下位層ではポイントが落ちにくくなっている。ロングテールっぽくなってる?うーん。
あと、「IT企業関連」や「ベンチャー企業社長」が順位を落とし、「公務員」が順位を上げたあたりは景気動向を反映してるって指摘だけど、それにしちゃ「声優」ってのはどうよ?ポイントの下落幅が大きい順をみると、一番の「ベンチャー企業社長」はいいとして、2~3位はそれぞれ「写真家」「芸術家」だ。他にも、フリーランスなど比較的雇用が不安定な業種でポイントが低下する傾向がみられるように思う。とすると、ますます「声優」がポイントを上げているのが不思議。それに、よくみたら「漫画家・イラストレーター・ライター」もポイントを上げているではないか。安定した職業とはとうてい思えないんだが、女性のヲタ化が進んだ、のだろうか?
あとは、「教師・塾講師」が大きくポイントを上げていることにも注目したい。「大学講師」のほうはほとんど変わらないにもかかわらず、だ。いったいこれは何だろうね。教師不信がやわらいだ?ポスドク問題への関心が高まった?うーんこれもわからん。
両調査の概要は下記のとおり。調査は両年とも10月に行われた。2008年10月の時点で「建築・不動産」がまだランキング入りしていて、しかもポイントを上げているってのはいったい。サンプルの構成に若干の差があるが、これが統計的にどう影響してるのかはよくわからない。要するに、そもそも景気動向を反映っていうあたりからしてあやしいのでは?という気がする。
調査の概要(gooリサーチのページからコピペ)
2008年
1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート(選択回答形式)
3. 調査期間 2008年10月21日~2008年10月24日
4. 有効回答者数 1,056名
【モニター性別】
男性 47.54%
女性 52.46%
【モニター年代】
~19歳 5.02%
20歳代 13.16%
30歳代 28.41%
40歳代 31.53%
50歳代 13.07%
60歳以上 8.81%
【モニター居住地】
北海道 4.92%
東北 5.49%
関東(東京以外) 26.14%
東京 17.52%
北陸・甲信越 5.11%
東海 10.32%
近畿 15.44%
中国 4.64%
四国 2.94%
九州・沖縄 7.48%
2007年
1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート(選択回答形式)
3. 調査期間 2007年10月24日~2007年10月25日
4. 有効回答者数 1,100名
【モニター性別】
男性 47.75%
女性 52.25%
【モニター年代】
~19歳 8.56%
20歳代 14.86%
30歳代 29.91%
40歳代 25.41%
50歳代 11.53%
60歳以上 9.73%
【モニター居住地】
北海道 3.78%
東北 5.32%
関東(東京以外) 26.40%
東京 17.84%
北陸・甲信越 4.68%
東海 10.72%
近畿 17.48%
中国 5.05%
四国 2.52%
九州・沖縄 6.22%
ま、もとよりそんなにつきつめて考えるようなネタじゃないね。しかし、そんなに医者がいいかね。いまどきはたいへんだよ?
※2008/12/1追記
一応念のため追記。これは半ば冗談でやってるのであんまりまじめに受け取らないでいただきたい。まじめにやるときには統計的に有意な差かどうかみたいなことをちゃんとやらなきゃいけないんだからね。
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