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「メディアリテラシー」に新たな定義が必要かもしれない

「メディアリテラシー」ということばがある。Wikipediaには「情報メディアを主体的に読み解いて、必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力」と定義してあって、そもそもWikipediaをソースとして使うこと自体がメディアリテラシーの観点からは問題になりうるのだろうが、この定義はよく見かけるものとさほどちがわないように思うので当面これを使っておく。他の定義もいろいろあって、最近は発信者としての個人に着目するものも少なくない(英語版のWikipediaはその色合いがより強い)が、まあそれはそれとして。

でも最近、もう1つ、新たな意味が必要なのではないかと思ったりすることがある。それは、「メディアの人たちのリテラシー」だ。

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学習ゲームにおける「古くて新しい」1ジャンルの話

ニコニコ動画には、ゲームのプレイ動画と呼ばれるものがたくさん投稿されている。アクションゲームのようなものであれば、プレイ動画は主にプレイヤーの技量を見せたいということなんだろうが、セリフの多いRPGやノベルゲームなどでは、音楽や声、効果音などの入った紙芝居のような状態になる。本来ゲームも著作権の対象となるわけなので、自動公衆送信権の侵害になるおそれがあるのだろうが、アニメなどとちがって権利者側があまりうるさくいわないのだろう。ゲームの面白さというのはなかなかパッケージなどでは伝わらないからなのかもしれない。

ふーんなるほどねぇ、といろいろ見ていたら、いつのまにかもう1つの「世界」にまぎれこんでしまって。以下、リンク先には18禁のものが含まれるので要注意。基本的に「お子ちゃまはだめ」ということでくれぐれもよろしく。

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もしストリートビュー撮影車のスケジュールがあらかじめわかっていたら

グーグルマップの新しい機能「ストリートビュー」に対して、主に肖像権やらプライバシー保護やらの観点からあちこちで議論が起きている。グーグル側は公道から撮影すると言ってるが私道にも入り込んでるし(私の家の前も私道だがしっかり撮影されてる。そもそもある道路が私道であるかどうかのチェックなんて本気でするとは思えない)、顔をぼかしたって服装やら場所やらで個人が特定できる場合は少なからずある。本来、公共の場所を撮影して公開する分には法的に問題ないし実際にも問題にならない場合が多かろうが、それを「点」ではなく「線」や「面」で全国的に行うと「量」ではなく「質」の問題となるから話は別という主張もあって、それなりに説得力がある。とはいえ、それ自体違法というわけでもなさそうだし(違法だという主張もあるようだが素人目にはあまり説得力を感じられない)、これによって恩恵を受ける場合もあるし、将来的に新たな可能性もあろうから、単に否定すればいいというものでもないと思う。

どうすりゃいいんだろうねなんてことをつらつらとない知恵絞って考えていたら、いつもの癖でつい不真面目な方向に妄想が。

もし、もしストリートビューの撮影車のスケジュールがあらかじめわかっていたら、どんなことが起きるだろうか。

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NHK「日曜討論」に飯田泰之さんが出てる話

2008年12月28日朝9時からのNHK「日曜討論」は、ふだんとちがって若手論客の討論。他学部の同僚であるところの飯田泰之さんが奮闘中。ポジショントークではない、異なる考え方のぶつかり合いであるところが老人や政治家たちの話とちがって好感が持てる。某番組とちがって単なる罵りあいにはならず、ちゃんとかみあわせようとする努力がなされているのはこの番組ならではだが、それがいい方向に働いてる。正反対の考え方にも実は合意できる部分が少なからずあることがわかるという意味でも必見。

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ゼミ生が準ミス駒澤になった話

小ネタ。2008年12月24日(テレビ的には23日の深夜というのだろうか)、フジテレビで「ミスキャンナイトフジ(仮)」という番組が放映された。見ていないので内容は知らないが、タイトルでピンとくる人は私と同世代の方だと思う。かつて(1983年〜91年)同局では「オールナイトフジ」という番組を放映していた。深夜のバラエティ番組で、出演者の大半が女子大生。それが趣向を変えて復活、ということらしい。「ミスキャン」は「ミスキャンパス」だろうから、そういう人たちを集めたのだろう。映画もアニメもリバイバル流行りだが、バラエティ番組も、ということなんだろうか。少なくともお笑い芸人をたくさん出演させるよりは安くつきそうな感じはするので、時節柄ということもあるかもしれない。

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なあんだ「裁判員候補に選ばれちゃったらどうしよう」なんて悩まなくていいんだ

手短に。裁判員制度のスタートとなる2009年5月が次第に迫ってきているわけだが、国民の間では、期待というよりむしろ、不満や不安が高まってきているようにみえる。ある人がこの制度について「裁判を早く終わらせて裁判官の仕事を軽減するために、国民を人質にとるしくみ」と評していたが、それが適切な評価かどうかはともかく、正直なところ、「なんでそんなことしなきゃいけないの」というあたりが平均的な評価ではなかろうか。

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「テッパン男」になりたければ「テッパン男」など読むな

檀れみ著「テッパン男」、ヴィレッジブックス新書、2008年。

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Christmas Songs

手短に。以下に貼ったYouTube動画は、いずれも説明の必要もないほど有名なものばかり。まあ季節柄というわけだが、ただ能天気におめでたいだけじゃなくて、なんだかいろいろとほろ苦いあたりも共通している。

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「英語を英語で学ぶ」必要はあるのか

2008年12月22日、文部科学省が高校の新しい学習指導要領の案を公表したそうだ(関連記事としてこれとかこれとかこれとか)。いろいろポイントはあるんだろうが、なんだか「英語を英語で教える」という点が特に注目を集めている。主な関心は「教師の負担」であるらしい。ふうんと思うのだが、なんだか釈然としない。

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「終わりの始まり」から「始まりの終わり」へ

「終わりの始まり」という表現って、よく見かける。なんか深みがありそうだし、不安がよぎるしで、関心を呼びやすいからなのではないかと思うが、あまりによく使われるので、なんか手垢がついた印象だな、と思っていた。だったら「始まりの終わり」だってあるはずだよね?そもそもその語源からいったらさ、とか考えているところに、「メディア・サボール」から今年を振り返る文章を、とのリクエストを受けたので、じゃあ、と書いてみた。

本文を「メディア・サボール」で読む

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「ものづくり」に「回帰」するための7つの政策(笑)

とある大学でお茶を飲んでいたら、その大学の教員らしき年配の方が話をしているのが耳に入った。「・・やれデリバティブだ何だと最近はそんなのばっかりだけど、ああいう虚業に走っちゃいかんね。ホリエモンとかムラカミとか、ああいうのがのさばってくるような世の中になっちゃってるけどさ、やっぱり日本は昔から『ものづくり』の国だったんだよ。『ものづくり』に回帰しなきゃダメだと思うね」と。ふうんそうか「日本はものづくりの国」だったのか。そりゃあ回帰せないかんだろうな。よしそのためにはどうしたらいいか考えてみようではないか。

というわけで例によって7つほど考えてみた。今回は思いつくまで15分ほどかかった。他にもいろいろあるだろうが、それはそれぞれお考えいただきたく。それでもちと長文、かつ数字がいっぱいなのはご勘弁。無粋な念押しだが、あくまでネタなのでそこんとこくれぐれもよろしく。分かりやすいようにいちいち「(笑)」をつけてあるのでまちがう人はいないだろうが。

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「リスクの正体!-賢いリスクとのつきあい方」

手短に宣伝モード。2009年1月7日にバジリコから「リスクの正体!-賢いリスクとのつきあい方」という本が出る、らしい。もうアマゾンに出てるようなのでお知らせ。

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「エコノミストに挑戦!みんなで経済予測」実験のお知らせ

しばらく前から、㈱プレディクションにお願いして、ESPフォーキャスト調査の予測市場版として、「エコノミストに挑戦!みんなで経済予測」なる実験を行っている。今行っているのは、2008年第4四半期の実質GDP成長率とCPI上昇率を予測していただくもの。リリースを出すタイミングを逸して遅くなってしまったが、一応ここでお知らせ。参加者を絶賛募集中。今回の目玉は賞品つきであること。総合1位の方にはiPod Touch進呈!2位以下にもある(詳細はリンク先サイト参照)ので皆様ぜひ。

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内定取り消しとただ働きについてひとことだけ

手短に。なんだか知らないが、「ただ働き」論議が盛り上がってるらしい。といってもいくつか見た、という程度なんだけど。どうも震源地はこちらの方らしいのだが、その中の「ただ働き」部分に対して小飼弾さんがかみついて、で、それをさらに楠正憲さんがあさっての方向に広げてて。いやそもそもこの議論はただ働きが主眼なんじゃなくて、内定切りをどう考えるかって話だったんだよね?

このお2人方が「ただ働き」にこれだけ反応したのは、「ある種」の仕事にはなんらかのかたちで「ただ働き」がそれなりに重要な役割を果たすからなんだろう。まあこのお2人はどちらもかなり「特殊」な例なので、一般の方にはあまり参考にならないだろうが、私程度の人間でもただ働きをすることはあって、それが重要な役割を果たすこともあったりするから、けっこう一般的なことかと思う。

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人は「予想どおりに不合理」だけど「意外に合理的」でもある、という話

ダン・アリエリー著、熊谷淳子訳「予想どおりに不合理:行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」」(早川書房、2008年)
ティム・ハーフォード著、遠藤真美訳「人は意外に合理的:新しい経済学で日常生活を読み解く」(ランダムハウス講談社、2008年)

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現金で取引する映画の予測市場が誕生

手短に。Hollywood Stock Exchange (HSX)の親会社であるCantor Fitzgeraldが、現金で取引する映画の予測市場を開設すべくCFTCに申請した、との情報が。もちろん当局の許可が得られれば、という留保つきだが、ちょっと前にパブリックコメントを募集していたことからみて、「根回し」は済んでいるものと推量。2009年第1四半期中には最初の予測証券の取引が始まるのではないかとみられている由。

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森永卓郎氏は2009年末の日経平均を16000円と予測している

手短に。衆院選予測の記事目当てに買った週刊ポスト2008年12月19日号に「2009危急ニッポンへの"処方箋"」という記事が出ていた。森永卓郎、五十嵐敬喜、田中秀臣の3氏の対談形式で経済政策を語るというもの。政策論の部分もいろいろな意味で面白かったのだがそこはおいといて(ぜひ現物でご確認を)、記事中で予測に関する部分をメモ。

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衆院選予測週刊ポスト081219

今日発売の週刊ポスト2008年12月19日号に「だから解散できない!極秘調査 自民党300選挙区「最新当落データ」を入手」という記事が出ていたのでメモ。

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男性は少子化担当相になれないらしい

ごく手短に。どこかのえらい人が、現在の少子化担当大臣について「大臣になれたのは子供を産んだから」と言ったらしい(参考)。ふうんそういうものなのか。この人には「男の子が5人、孫が14人」いて、だから自分の方が適任だという趣旨らしいが、この人はたぶん男性のはずだから、自分が産んだわけじゃないよね。ということは、少子化担当相になれるのは出産経験のある女性だけということになるな。さらにいえば、農水大臣は農家出身者、国交大臣は土建業出身、文科相は教員免許保有者でないといけないってことか。いやたいへんだ。


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「Star Wars」シリーズを制作順にみる3つの理由

小ネタ。「スター・ウォーズ」シリーズの劇場用映画は全6作あるが、これを全部まとめて見ようという場合に、物語の設定上の年代順(123456)に見るか、それとも制作の順(456123)に見るかという論争がファンの間であるらしい。個人的な好みでいうと「制作順」派で、なぜかってあたりを少しだけ。もちろん、どちらが正しいというようなスジの話ではないので、単なる1つの意見。

いや、ほんとたいした話じゃないからね。あらかじめことわっとくけど。

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内定取り消しをした企業は社名を公表すべきではないか

ごく手短に。来春卒業予定の学生に対する内定取り消しが発生している旨伝えられている。この件に関しては、厚生労働省がハローワークを通じて11月25日時点での現状を確認していて、その概要を発表してる(PDF)んだが、業種しか書いてない。内定ってのは学生側に辞退する自由がある(嫌がられるけど)わけだが、最高裁判例によれば解約権留保・就労始期付労働契約の成立とみることができる場合があるそうで、企業側はそう勝手に取り消せるというものでもないらしい。事例のうち大企業がどのくらいあるのか知らないが、将来の就活生の「参考」として、少なくとも大企業の場合は、社名を公表してもいいのではないかと思うな。あちこちでそういう意見はもうたくさん出てるだろうけど。

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