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December 26, 2008

「テッパン男」になりたければ「テッパン男」など読むな

檀れみ著「テッパン男」、ヴィレッジブックス新書、2008年。

以前、「美人トレーダー」という肩書きがあると聞いてびっくりしたことがあるが、帯によると、この本の著者は「美人エッセイスト」という肩書きであるらしい。写真がついてるので、その「真偽」のほどをどーしても知りたいという願望をお持ちの方は、書店の店頭にて直接お確かめいただきたい。ついでに立ち読みしちゃえば、読むのが遅い人でも30分、早い人なら2~3分で内容はほぼつかめる。

この本のタイトルである「テッパン男」(どうでもいいけど、なんとも品のないことばだねこれ。この記事では半ばヤケになっていっぱい使ってみたけど)について、特段の定義はなされていないが、要するにまちがいなく女性にモテる男、ぐらいの意味らしい。著者は「たかが女の五、六十人も惹きつけることもできずに、筋金入りのオヤジのハートはつかめませんよ」という訳のわからない理由をもってこの本を「ビジネス書としての側面が濃厚」と言い切ってて、それを「保証」するんだそうだが、ビジネス書ってものを読んだことあるんだろうかこの人。

帯に「男達よ。どーしてそこ、ハズすかな!ハッキリ言ってスパルタです。」とある。なんかこわいね。でも、この品のない書名から想像のつくとおりの内容(その意味では、きわめて適切な書名だと思う)なので、特にふれるべきものはない。まあそういうのも不親切なので、第1章の「基本姿勢5箇条~モテ道をテッパン化する」の節見出しだけ挙げとくとこう。
1 時代を見抜く
2 客観視する
3 寒い男を阻止する(客観視パート2)
4 キャラ設定~われわれは皆、サービス業だと心得る~
5 空前のケチ精神を身につけるな!

これで充分だろう。内容はこの見出しから想像がつく(咀嚼する必要も行間を読む必要もない)ので想像で補っていただければまあだいたいはずしてない。この手の本は昔から定期的に出てくるような気がするが、そっちでもたぶん「目的」は達する。

私自身はここでいう「テッパン男」でないことにかけて絶対の自信がある(せいぜい「ちり紙」がいいとこだ)が、「テッパン男」になりたい男性の皆様に対しては、「テッパン」でいえるアドバイスが1つある。

「テッパン男」になりたければ、「テッパン男」など読むな。

容易に想像がつくと思うが、誰が見ても「テッパン男」と思われるような男性がいたとしたら、その人はおそらく、「テッパン男」など読んでいない。たぶん「テッパン男」なんてことばも知らないだろうし、知っていたとしても「テッパン男」になろうなどとは夢にも思わないだろう。そんなことに関わっている暇があったら別のことをしたいと思うだろうし、実際にしてるはずだ。だから、もし「テッパン男」になりたいなら、万が一読んでしまったとしても、その事実は墓場まで持っていくべきだね。私はこの記事を書くためとはいえ、すでにこの本を読み、かつブログに書いたりしてしまったので、もはや一縷の望みすらないわけだが(別にいいけどさ)。

※あらかじめ追記その1。
いや、ちがうかもしれない。「テッパン男」を読んでなお「テッパン男」でいられるような男こそ、真の「テッパン男」ではなかろうか。うーん道は細く険しいが、一縷の望みは・・ないなやっぱり。

女性の方にもぜひ問いたい。そもそも、「テッパン男」をありがたがって読むような男を「テッパン」と思うのか?「冴えてる」のか?「ピンとくる」のか?少なくとも多くの男性にはそう見えないだろうと思う。男性に「テッパン」と思われない男は「テッパン」でありうるのかね?

おそらく、女性がこの本に書いてあるようなことを公言しても、「テッパン男」は異を唱えたりしないだろうが、それはもちろん、その女性への配慮もしくは下心だ。内心ドン引きしてるであろうことは請合ってもいい。好みでない男性の撃退法としては有効かもしれないが、「テッパン男」とどうかなりたいなら、やめといた方が無難じゃないかな。

とはいえ、この記事の最初には一応アフィリエイトのリンクなどおいてあったりもする。「読むな」とは書いたが「買うな」とは書いてないからね。・・屁理屈はともかく、そういうわけなので、誰にでもお勧めというわけではない。「テッパン男」には何の憧れもないが話のタネに読んどきたい男性(実際のところ、「お姉さん」のいる飲み屋で話のネタにするにはいいのではないかな)の方と著者に気に入られたい男性の方、それから、何を言ったら「テッパン」で「テッパン男」に嫌われるか知りたい女性の方にお勧め、ということでひとつ。

※あらかじめ追記その2。
どこかに「テッパン女」というタイトルで本を書こうなんて考える「勇気」のある男性はいるだろうか。「女達よ。どーしてそこ、ハズすかな!ハッキリ言ってスパルタです。」なんてね。「ホスト出身のイケメンエッセイスト」なら許されるのかな。私はやだね。

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