「エコノミストに挑戦!みんなで経済予測」実験 中間報告その1
以前からお知らせしている「エコノミストに挑戦!みんなで経済予測」実験。一応、れっきとした内閣府経済社会総合研究所の国際共同研究の一部なわけで、正式な結果報告ではないのだが、すでにネット等で公開されてる事実についてだけご報告。その1ということで、ちょっと前になるが、11月に閉じた「2008年7-9月期実質GDP成長率」予測について。
以前からお知らせしている「エコノミストに挑戦!みんなで経済予測」実験。一応、れっきとした内閣府経済社会総合研究所の国際共同研究の一部なわけで、正式な結果報告ではないのだが、すでにネット等で公開されてる事実についてだけご報告。その1ということで、ちょっと前になるが、11月に閉じた「2008年7-9月期実質GDP成長率」予測について。
ごく手短に。雇用維持のために企業が「内部留保」を放出せよ、という議論をする人がいて、聞いてるとどうも剰余金のことを指していってるふうなんだけど、ちょっと待て。
こういうのは会計の専門家の人がもっとちゃんと正確に懇切丁寧に説明してあげるのがスジだと思うんだが。
2009年2月5日にベルサール神田で「OGC2009」なるイベントが開催される。因果とは不思議なもので、などと抹香臭い表現を使うこともないのだが、なんだかんだあって、その最後のセッションである「B+C07 パネルディスカッション」に出ることになったので告知。
うっかり過ごしてしまったが、かの高名な予言者、ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース氏によると、2009年1月25日は、大阪・神戸でM8.9の地震が起きる日、だったのだそうだ。このネタについてはすでに何度か取り上げたのだが、しつこくもう一度。
先日ここでもお知らせしたのだが、㈱プレディクションのサービスをお借りして、「エコノミストに挑戦!みんなで経済予測」実験なるものをやっている。社団法人経済企画協会が、エコノミストの方々から経済予測を集めて行うコンセンサス予測であるESPフォーキャスト調査と同じ項目を一般ネットユーザーの集合知でやってみようというもので、現在はGDP成長率と消費者物価上昇率(いずれも2008年10~12月)について行っている。
これまでのところ、参加人数が選挙の予測市場なんかのときより少ないようにみえるので、もう一度ここで告知とともに、参加をお願いしようというもの。アンケートとはちがうので、必ずしも最低人数がどうとかいう話ではないのだが、少ないとそれはそれでいろいろあるので、ぜひ。
写真とかないのが申し訳ないのだが。今サンフランシスコに来てて、フィッシャーマンズワーフの近辺を歩いていたら、大規模なデモに遭遇した。中絶反対のデモ。渡ろうとした道路をふさがれてしまったのだが、なんだかえらく人数が多くて(日本だとメーデーくらいでしか見かけないぜこんな大きなデモ)、待っても待っても終わらないのでとうとうデモのまんなかを突っ切ってきた。なんでまたこの時期に、と思ったらこういうことだったのね。
教員という立場上、若い世代の人たちにいろいろ話をする機会がある(当たり前だな)のだが、あまり正面切ってお説教めいたことをする機会は実際のところあまりない。理由はいろいろあるが、要するに人徳の不足に尽きる。世の中には立派な先生がいっぱいいるのだろうが、しょせん私ごときが金八先生になることはできないのだ。
とはいえ、言いたいことがないわけじゃない。何というかな、じれったいというかもったいないというか、すいか割りで「右!あっちがう左!」とか言ってる感じというか。別に自分が「正解」を知ってるわけじゃないが、それでも多少なりと伝えられることはあるのではないか、と思ったりしてしまうの経験は誰しもあると思う。
で、そういうとき、ゼミのブログ「こち駒」にこっそり書き込んだりするわけだ。これもそんな1つ。来年度の新ゼミ生が決まったので、ゼミの説明も兼ねて。
「オッカムの剃刀」というのがあってだな、なんて古いことばを持ち出すまでもないのだろうが、内田樹さんのこちらの記事についてひとことだけ(追記:と思ったらけっこう長くなっちゃった)。「学校は序列化や選別のための装置ではない」というのはこの方の持論で、これ自体についてどうこういうつもりは(少なくともここでは)ないのだが、それを何にでもあてはめようとするというのはどうかと正直思う。
ごく手短に。2009年1月17日付の朝日新聞に、タイのタクシン元首相のインタビューが載っていたのだが、なかなか面白いコメントがあって(見たい方は「ARTIFACT@ハテナ系」にも出ていたのでご参照)。こういうのってなんとも刺激を受けるね。このくだり。
――政治家になったことを後悔するか。
その通り。財産も失った。前世の業かもしれない。私がのび太だったらドラえもんにやらせる仕事だった。
小ネタ、かつ徹底的に個人的趣味に走った話。ミュージカル映画というジャンルの映画がある。今は実写ではほぼ滅んだような状態で、わずかにアメリカのアニメーション映画の一部に残るくらいではないかと思うが、かつてはさかんに作られた。登場人物がいきなり歌いだす非現実的な展開も、映画を「スクリーンで見る演劇」と考えればさほど違和感はない。
その中でも個人的にけっこう好きなのが「My Fair Lady」。説明不要の超有名な作品。あまりにメジャーなのでうっかり好きとかいうとこいつ素人だなと思われそうだが、もちろん素人なのでそんなのは平気。中間で休憩が入るところなんかも舞台っぽくて面白いのだが、それはさておき。たまたまYouTubeで歌ってる動画を見つけたので貼ってみるというだけの話。
週刊朝日2009年1月23日号に「民主完勝、自民バラバラで『政界リセット』」という記事が出ていたのでメモ。今回は政治評論家の森田実、政治ジャーナリストの野上忠興両氏による予測という「豪華」二本立て。
毎年やってる「アルファブロガーアワード2008」だが、今年は記事単位で選ぶのだそうだ。徳力さんから何か選ぶようにいわれたのだが、これって正直けっこうたいへん。最近の関心事項でもある学生の就職関連テーマということで、一押しの「雑種路線でいこう」から、「学生に読ませたい3本」を選んでみた。記事にこめられたメッセージがどのくらい伝わるか正直不安なんだが、少しでも何かが残れば、との願いをこめて。
「いい学校、いい会社に入る意味と、自分の頭で考えることの重要性」
「僕の記事は就活のアドバイスじゃないよ」
「「ただ働き」は三文の得」
ごく手短に。例の「定額給付金」をめぐって、閣僚が自分でもらうかどうかを一生懸命報道してるメディアの方々(参考)がいる。もらえば「さもしい」、もらわなければ「閣内不一致」といいたいのだろうが、不毛極まりないのでやめたほうがよい。本音はともかく、いまや口実は消費拡大に移ってるわけで、ならば聞くべきことがあるとしたら「あなたはいくら消費してくれるのか?」だろう。国会議員の歳費は月額130万円ほどあるらしい。副収入がある人だってたくさんいるはず。まさか定額給付金でもらう1人12000円ぽっちなどということはあるまい。毎日12000円ずつ無駄遣いしたって、月額「たったの」36万円だ。それだけ盛大に消費してれば、もはや定額給付金をもらうかどうかなんて問題にはならないだろう。もちろん、定額給付金の支給を待つ必要もない。さあ明日からでも、盛大に消費してもらおうではないか。メディアの皆さんは、「今日はどれだけよけいに消費しましたか?」と聞くといい。
いくら男性向けのコラムだからといって、簡単に「裏返し」できる理屈を持ち出して説得力があると思ってるんだろうか。問題意識そのものは不適切と思わないが。この方、前にも「舌禍」ならぬ「筆禍」を起こしたことがあったような記憶がある。最近も2ちゃんねるあたりで毎度おなじみの騒ぎが起きてるらしいが、この件に関しては、ねらーの皆さんに限らず、かちんときてる人は多いと思う。
別に燃料くべに行くつもりはないが、ひとことだけ。
週刊文春2009年1月15日号(1月7日発売)に「麻生自民『解党』民主不動の『280議席』確保」という記事が出ていたのでメモ。政治広報センター社長の宮川隆義氏による予測。
この方は以前から一貫して与党に辛口、というかかなり民主びいき。曰く、
わが日本でも、十年に及ぶ自公連立政権の倒壊で、小沢民主新政権が誕生する。
ともう既定路線ぽく断言。で、こんな予測。
手短に宣伝モード。先日お知らせした「リスクの正体!-賢いリスクとのつきあい方」は今日発売、らしいので改めて告知。どの書店に置かれるとかは知らないので、アマゾン等でお求めになるのが便利かと思う。よろしくー
AERA2009年1月12日号の特集は「2009年『100人の予言』」。いろいろな分野の人がいろいろな分野について語っていていろいろな意味で面白い。内容は本文をお読みいただくとして、特に面白かった「予言」の見出し部分をいくつかご紹介。ひとことコメントも添えて。
ネットサービスの1つでソーシャルブックマークというのがある。自分ではほとんど利用しないが、「はてなブックマーク」、通称「はてブ」は、自分の記事に対する反響を見るためにけっこうよくチェックしている。ブックマークをつけるときにひとことコメントみたいなのができるようになっていて、各ユーザーの画面からはブックマークをつけた記事についてのコメントになっているわけだが、記事のほうのページをみると、その記事をブックマークしたユーザーのIDとともにそのコメントが並んでいるから、ちょうどコメント欄のようになる。
ずらっと並んだコメントを見ていて、既視感を覚えることがよくあって、何だろう何だろうとずっと思っていたのだが、最近思い当たった。
小テストだ。
「博士」という学位がある。一般的には「はかせ」と発音することが多いが、学位としての「博士」は「はくし」と読むのが正しい。このあたりまではWikipediaにも書いてあるものの、なぜそうなのかまでは知らなかったのだが、最近たまたま、1888年6月20日付朝日新聞の記事にその由来が出ていることを知った。
インターネットの中で、一般社会で受け入れられているルールが守られずに問題が起きる、という構図はよくある。たとえば著作権侵害の問題とか、プライバシー侵害の問題とか、犯行予告の問題とか、ネットいじめの問題とか、まあ他にもいろいろ。匿名性が問題なのだとかデジタル技術の特性だとか、教育がなっとらんとか法整備が必要だとか、いろいろなことがいわれていて、それぞれなるほどと思ったりそうかなーと思ったりいろいろあるが、とりあえずはおいとく。そういった「問題」の発生しているところを見ていて、つい連想する光景がある、という話から。
2008年12月31日付朝日新聞に、社会学者の見田宗介・東大名誉教授のエッセイが出ていた。「リアリティーに餓える人々」というタイトル。2008年6月に秋葉原で起きた無差別殺傷事件について、「この事件が、日本社会のどのような変化を表しているのだろうか」というのがテーマ。まあ年末恒例の世相読み解きものというわけだ。読んでいて「ん?」とひっかかっるものがあったのだが、いろいろ考えてみると触発されるものがあって面白かった。たぶん素人考えなんだろうけど。
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