オバマ支持の皆さんに期待したいこと
写真とかないのが申し訳ないのだが。今サンフランシスコに来てて、フィッシャーマンズワーフの近辺を歩いていたら、大規模なデモに遭遇した。中絶反対のデモ。渡ろうとした道路をふさがれてしまったのだが、なんだかえらく人数が多くて(日本だとメーデーくらいでしか見かけないぜこんな大きなデモ)、待っても待っても終わらないのでとうとうデモのまんなかを突っ切ってきた。なんでまたこの時期に、と思ったらこういうことだったのね。
あまり詳しく事情を知らないが、このあたりはオバマとマケインの政策のちがいの中でも目立ったところだったはず。この問題は妥協点を探るのがえらくむずかしいから、簡単に「we are one」ですむ話にはなろうはずもない。テレビとか見てないのだが、他の土地でもこういうデモとかやっていそうだな。でも、こういうデモをサンフランシスコでやるってこと自体それなりの意味があるんだろう。
別にこの1点をもって語るつもりはないが、この人に対する期待がなんだかえらく大きいようで、これからたいへんだろうなと思う。アメリカ国内もさることながら海外でも。日本でも、金子勝氏とかがなんだかオバマの政策を手放しで持ち上げていて面白いのだが、それもこれも前任者との対比でのこと。これからは自身の政策、しかも「言ったこと」ではなく「やったこと」で評価されるわけで、そうなると現実から逃れることはできない。そもそもみんなの「期待」がちがう以上、何をどうやったとしても「みんな完全に満足」にはならないし。
もともと新しい政権が誕生するときというのは多かれ少なかれそういうところがあるわけだが、今回のはひときわ期待が大きいだけに反動も相当なものになるんじゃないかな、と他人事ながらちょっと心配。翻ってどこかの国は、なんていうのも新聞の社説みたいで無粋なのでやめとくが、ともあれオバマ支持者の皆さんは、気長に寛容に考えといたほうがいいと思うな。
※追記
おおテレビの夕方のニュースでやっとった。今のところサンフランシスコの話しかしてないな。
The comments to this entry are closed.
Comments