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愛と勇気と、サム・マネー

教員という立場上、若い世代の人たちにいろいろ話をする機会がある(当たり前だな)のだが、あまり正面切ってお説教めいたことをする機会は実際のところあまりない。理由はいろいろあるが、要するに人徳の不足に尽きる。世の中には立派な先生がいっぱいいるのだろうが、しょせん私ごときが金八先生になることはできないのだ。

とはいえ、言いたいことがないわけじゃない。何というかな、じれったいというかもったいないというか、すいか割りで「右!あっちがう左!」とか言ってる感じというか。別に自分が「正解」を知ってるわけじゃないが、それでも多少なりと伝えられることはあるのではないか、と思ったりしてしまうの経験は誰しもあると思う。

で、そういうとき、ゼミのブログ「こち駒」にこっそり書き込んだりするわけだ。これもそんな1つ。来年度の新ゼミ生が決まったので、ゼミの説明も兼ねて。

続きを「こち駒」で読む

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Comments

いつも楽しく読ませていただいています。

「こち駒」も読みました。その中で、ちょっと気になった点についてコメントします。

>企業という組織は利益を上げる、つまりお金儲けを目的とする

>企業が存続していくためには、お金が必要です。

 なぜ企業が存続しなければいけないのかを考えると利益をあげることは手段になります。こち駒合同会社が、事業活動を通じての体験教育を目的としているのであれば、この会社は今後も学生のために残していかなければいけません。

 残すためには黒字であることが必須になるわけで、利益をあげると言うことは、「事業活動を通じての体験教育」をし続けるための手段と言うことになります。

 利益とは経営理念を達成するための手段がであると言うとちょっとかっこよすぎるかもしれませんが、まぁ、そんな感じに捉えています。

Posted by: 井伊田竹篦 | January 23, 2009 at 02:32 PM

井伊田竹篦さん、コメントありがとうございます。
手段と目的のどちらが上かを議論するのは不毛です。理念の実現が目的だとしても、手段が非現実的ならその目的はかなわないわけで、手段が目的を制約することもあるからです。
とはいえ、経営理念と利益なら、利益のほうが先だとは思います。授業では、「企業は金儲けする組織」と教えます。経営理念の意義を低くみるつもりは決してありませんが、それはきちんとコストが払えて利益を出していけるようになった後の話ですね。「衣食足りて礼節を知る」ということばがありますが、それと少し似ています。逆に「武士はくわねど高楊枝」のようなことばもありますが、企業は高楊枝ではすみません。個人が自己の責任において餓えるのは勝手ですが、企業には従業員を生活させ、利益を社会に還元していく責任があるからです。
もちろん、金儲けさえできれば何をしてもいいとかそういうことを言っているのではありません。やっていいこと悪いことは、法律や倫理、その他の有形無形のルールや価値の体系の中である程度決まっていて、それに従わなければ利益を出し続けていくことはできません。
学生の中にも、NPOやボランティア活動への指向がけっこう強いのですが、それをビジネスより「えらい」ととらえているようなふしがあって、違和感を覚えます。そういう人がいるのは別にかまいませんが、そういう人たちだけでは世の中が成り立たないことは折にふれて話すようにしています。
「利益」はとかく低く悪くみられがちですが、そのあたりはぜひ強調しておきたいです。

Posted by: 山口 浩 | January 23, 2009 at 03:23 PM

回答ありがとうございます。
「利益」は大事です。決して悪物ではありません。これは同感です。
山口さんが意味している利益について理解が出来ました。

以前、ある大学の教授から、アメリカの企業は「利益」(おそらく税引後)の4割強、日本でも3割弱が金融商品投資に回っているというデータを見せられて、本来の投資先は、設備や人材ではないかと、経営者(株主の意向)は単に株価の上昇を目的にしているようなイメージを持っていたので、「利益が目的」という表現に反応してしまいました。

ありがとうございました。

Posted by: 井伊田竹篦 | January 23, 2009 at 04:24 PM

井伊田竹篦さん
金融商品投資も、性質によります。企業は運転資金を手持ちにしておく必要がありますが、ただ銀行預金にしておくより短期金融商品にしておくのは自然なことです。また、長期的な投資のために資金を残しておくことも必要かもしれません。
その点では、金融機能を守るという期待を受けて政策的に保護されていながらそれを果たさず、融資先をまじめに審査することもしないで預かった預金を国債やその他の金融商品に投資している銀行に対しては、もっと国民的な怒りがわき起こってしかるべきかと思います。

Posted by: 山口 浩 | January 23, 2009 at 06:43 PM

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