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「子どもをたくさん作る女はカッコいい」とでもいっておこうか

いくら男性向けのコラムだからといって、簡単に「裏返し」できる理屈を持ち出して説得力があると思ってるんだろうか。問題意識そのものは不適切と思わないが。この方、前にも「舌禍」ならぬ「筆禍」を起こしたことがあったような記憶がある。最近も2ちゃんねるあたりで毎度おなじみの騒ぎが起きてるらしいが、この件に関しては、ねらーの皆さんに限らず、かちんときてる人は多いと思う。

別に燃料くべに行くつもりはないが、ひとことだけ。

念のため、最後のパラグラフを「裏返し」た文章を置いておく。

“自らの遺伝子を残す”意識を持とう
昨今のように少子化をなんとかしなければ、というのであれば、福祉関係の充実はベースとして大切だが、子どもを作る気になる新しい文化の創造が必要だ。
 それは、「子どもをたくさん作る女はカッコいい」という文化である。かつて、子作りは女性の義務であったが、いまどき、そんな文化が復活するわけもない。だから、女性の意識を変えるわけだ。自らの優秀な遺伝子をたくさん残すという意識を持つ。
 もちろん、その優秀な遺伝子には説得力がなければならないため、万人に認められるよう、頑張って立派な大人になり、多くの男性に憧れられるような女性を目指す。
「あなたに子どもを産んでほしい」、男性にそう言わせてこそ一流の遺伝子を持つ女である。

一応意味は通ってると思う。最近は「婚活」に熱心な女性が多いそうだから、こっちのほうがタイムリーじゃないのかな?女性の皆さん、これで、少なからぬ数の男性がこの文章のどこにかちんときてるか、わかると思う。

「一流の遺伝子」って何だよ「一流の遺伝子」って。

こういう文脈で「遺伝子」を持ち出す品のなさもさることながら、「一流」っていう書き方がやだね。なんか値踏みするみたいで。「当然、あなたは『一流』でいらっしゃるんですよね?あれちがうんですか?」みたいな嫌味な感じ。自分を恥知らずにも「一流」などと思い込んだりはしない程度には慎み深い世の紳士の皆さん(淑女の皆さんも、ね)がこれ読んでどう思うか考えたことがあるんだろうか。

ま、ここで騒ぎ立てなくても、「一流の遺伝子」を持った人なら、元記事を読めばわかると思うが、ね。

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Tracked on January 09, 2009 at 11:10 PM

Comments

池内ひろみさんが主張したいのは、要するに、

"だらしない男が多い。頑張れ。"

ってことだと思いますが、そこに"遺伝子"を持ち
出すことに、山口さんとは違う意味で、違和感
というか、???でした。

どういうことかというと、遺伝子とは、親から
受け継ぎ、生まれながらにして持っているもの
であり、いくら後天的に頑張った(努力した)と
しても、

"自分では、変更できない"

ものだからです。なので、池内さんの主張を
額面通りに受け取ると、池内さんは世襲とか
身分が固定した、"文化"を賛美している、
ことになるのではないかと。(笑)

あと、感情的反発としては、一流な男性を求め
る女性に対しては、

で?自分は一流だと思っているのか?

と問いたいですね(笑)。
ちなみに、私は既婚ですが、相手が一流だと
思って結婚したわけではありませんし、相手
も私が一流だとは思っていないでしょう。(笑)

Posted by: ひろん | January 11, 2009 at 08:40 AM

ひろんさん、コメントありがとうございます。
私が「品のない」と書いたのは、「遺伝子」をエロい意味で受け取ったという意味もありますが、この文脈で「人間は遺伝子の乗り物」的な考え方を持ち出すこと自体、人間を「本能だけに縛られた存在」と貶めるもののように思えたからです。
「自分は一流だと思っているのか?」という部分は同感です。「裏返し」の文章を書いてみたのもそのためです。要するに「お前がいうな」みたいな感じですね。
いずれにせよ、本来こんなに注目を浴びなくてもいい程度のものかと思いますので、さっさと忘れてしまいましょう。

Posted by: 山口 浩 | January 11, 2009 at 01:12 PM

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