私がのび太だったらドラえもんにやらせる仕事
ごく手短に。2009年1月17日付の朝日新聞に、タイのタクシン元首相のインタビューが載っていたのだが、なかなか面白いコメントがあって(見たい方は「ARTIFACT@ハテナ系」にも出ていたのでご参照)。こういうのってなんとも刺激を受けるね。このくだり。
――政治家になったことを後悔するか。
その通り。財産も失った。前世の業かもしれない。私がのび太だったらドラえもんにやらせる仕事だった。
「私がのび太だったらドラえもんにやらせる仕事」。この人がどういう意図でこのことばを使ったのか、本当のところはよくわからないが、まあ「自分のやるべき仕事ではなかった」ということだろう。「自分にはその能力がなかった」ということを婉曲に表現したのかもしれないし、「適任者に押し付けておくべきだった」ということなのかもしれない。ともあれ、大喜利のお題としてなかなか面白いではないか。あの人だったらどう答えるだろう?という妄想でいくつか。なんか偏ってるきらいもあるので、皆さんのお答えもご教示いただければ。
「デリバティブ運用」
――某大学
人から言われる前に書いとく。というか、ああいうたちの悪い類のやつはドラえもんにもやらせたくないね。ちょっと考えりゃわかると思うんだけどなぁ。
「新生児救急医療」
――某病院
いや笑い事ではない。いろいろ思うところはあるんだが、ドラえもんにお願いできるんならぜひ。コピーロボットで産科医を山ほど。
「炊き出し」
――ボランティア団体
無尽蔵にモノを取り出せるロボットというのは重宝するな。これなら「村」に何万人来ても大丈夫。まあ政治的アピールには500人ほどで充分だったみたいだけど。
「イラク攻撃」
――ブッシュ大統領
ドラえもんって明らかにオーパーツなわけで、現在の軍事情勢からみるとまさに「最終兵器」。浦沢直樹の「PLUTO」に「大量破壊ロボット製造禁止条約」なるものが出てくるが、兵士をどこにでも瞬間移動させられるロボットとなれば、それに準じるだろう。大量破壊兵器があるかどうかなんてのもすぐわかっただろうし。
「衆議院解散」
――麻生首相
いや、もうやらないですみそう、かもしれないけど。
「何もない」
――「ドラえも」ののび太
初期からそうだが、はちゃめちゃぶりはますます進んでもはやカオス状態。
私なら何をやらせるだろう?いずれにせよ、ああいうロボットは世界のバランスを崩すね。実に「危険」な存在だな。・・なんて無粋なことを考えちゃうあたりですでに失格、な感じがするのでこのへんで撤収。
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Comments
ドラえもん、なぜか地球破壊爆弾すら持っていますから、文字通り最終兵器ですね。
マジネタはともかく、タクシン元首相、麻生首相とドラえもん談義が出来るくらい詳しかったのですかね。ドラえもんのキャラクターをつかむ位には知っているようですから。
(世界中の政治家がドラえもんのようなマンガネタで会話をする、というのもちょっと嫌なような)
Posted by: skywolf | January 18, 2009 09:23 PM
skywolfさん、コメントありがとうございます。
タイでも「ドラえもん」は人気なんでしょう。知っていること自体は必ずしも不思議ではありません。使ったのは一種のリップサービスなんだろうとは思います。ただ、ドラえもん自体についてはあまり詳しく知ってなさそうですね。麻生首相も「ドラえもん」について詳しいという話は聞きませんがどうなんでしょう?
マジな話、ドラえもんを作る技術があれば、当然軍事応用を考える人が出てくるでしょうから、軍用モデルがあってもおかしくないと思います。スモールライトで「銃撃戦」とか。いやですねぇ。
Posted by: 山口 浩 | January 19, 2009 08:55 AM