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June 01, 2009

東尋坊を「明るいイメージ」にする10の対案

福井県の有名な観光地、東尋坊で、バンジージャンプの施設を作る計画があって、それが物議を醸しているらしい。

東尋坊バンジーに賛否 自殺抑制狙う観光企画
自殺に悩む観光地では、対策を兼ねた「体験型企画」に行政や観光関係者が注目する。提言に対し「いいアイデア」との声が上がる一方、自殺者の遺族からは「非常識だ」との強い反発もある。

バンジージャンプ、ねぇ。必ずしも「非常識」とは思わないが、ギリギリ感というか破れかぶれ感というか、そういった印象は若干ある。他にアイデアはないのだろうか、と思って、例によって10ほど考えてみた。ネタといえばネタなので多少「冒険」している部分もあるが、それなりに真面目に考えてはみた結果ではあるので、「不謹慎」とは思っていない。ただ、気になる方にはお勧めしないのであらかじめ念のため。

名勝として知られる東尋坊は、同時に自殺が多発する場所としても有名だが、実際のところどのくらいの数がいるのかよく知らない。ぐぐったら、こちらの記事に「ここ10年間、平均で年30人前後」とある。他の場所と比べて多いのかどうか正直わからないが、もちろん少ないということもなかろう。「志願者」はもっとたくさんくるのだそうで、地元の方々が対応に苦慮するのもわかる。正直な話、いい迷惑だろうと思う。現地付近で見回り活動をする人もいるし、確か飛び降りても死なないことを示すために何度も飛び込んでみせた人もいたと思う。一方、観光地としてやや「地味」であることは否めない(暗いイメージがついて回るという要素もあるだろうし)から、もっとたくさんの人に訪れてほしいだろう。

バンジージャンプは、東尋坊について回る「崖から飛び降りる」というイメージをマイナスからプラスに転換しようという発想からきたものだろう。同じ飛び降り行為を楽しむためにやっている人がいる横では飛び降り自殺を図る気も失せるのでは、という期待か。聞くところでは、現地では「自殺の名所」を売り物にする観光もある由。それに比べれば、バンジージャンプのほうがはるかに「良心的」かつ「前向き」ではないか。ただまあ、実際に少なからぬ人が飛び降り自殺している現場でバンジージャンプというと、趣味がいいという感じがあまりしないのも事実。もうちょっとマイルドというか何というか、ちがった案があるんじゃないのかね。

というわけで考えてみた。「良心的」にいきたいので、「幽霊屋敷」といった案はあらかじめ却下。あくまで「前向き」に。


(1)ロッククライミングの練習場
このあたりはほかでも出てそう。降りるほうじゃなくて登るならいいだろうというわけ。国定公園だという問題があるんだが、これはほかの案にも共通ではあるな。

(2)特殊部隊ごっこの体験施設
よくレスキュー隊とか特殊部隊なんかがやってる、ロープをつたって素早く垂直に下りるやつ。落ちるのではなく「降りる」で、かつややかっこよくというわけだ。いや、あれって素人が簡単にできるものなのかどうかは知らないが。

(3)東京ドームシティにある「スカイフラワー」的なパラシュート型アトラクション
これならだれでも可。ご家族でふわふわと下りてみましょう、というもの。これなら「不謹慎」とは言われまい。風とかあるとこわかったりするかもしれないが。

(4)パラセーリング場
これまた天候の影響がどうなのか知らないし、何かあったらそれは危険だろうが、景色はかなりいいぞ。でも崖からテークオフするというのはかなりスリリングだろうなぁ。名所になったりしないかな。いや、それならいっそ、ここで「鳥人間コンテスト」でもやったら・・無理か。

(5)露天風呂
少し方向を変えて、崖の上に心が温まるような施設を作る、というのはどうか。心を温めるにはまず体からというわけで、温泉。せっかく絶景なんだし、露天風呂の温泉なんかどうか。はるか下に海を見下ろしながら体を温めるなんていいではないか。いや待てよ。崖の下、海面と同レベルで温泉に入れたら、それも面白いぞ。・・うーんいっそ、崖の上と下に露天風呂を作って、その間をウォータースライダーでつないだらどうだ!

(6)釣堀
降りたりする関係は、やはり少しハードルが高い。では釣りなんかどうか。崖の上から釣糸を垂れるなんていいと思わないか。実際に海面から獲物を引き上げるまでにすごくたくさん巻かなきゃいけないだろうな。いやそもそも引きがあったかどうか双眼鏡で見ないとわからないかもしれないが。

(7)交番
人がいて、挙動のおかしな人がいたら声をかけるというのは、まあ防止策の基本だろう。そういうしくみを考えるなら、まっさきに思いつくのが交番。崖の上にどーんと目立つやつを作ってしまったらどうか。人情味あふれる駐在さんが「あーチミチミ」と声をかけてくれれば、思いつめた人もハッと我に返るかもしれない。

(8)カウンセラーの研修所
しかし、駐在さんだけでは手が足りないかも。それならいっそ、「志願者」の方々の話を聞き、相談に乗ってあげられるカウンセラーの養成のための施設を、ここに作ってしまったらどうか。相談者の心を理解するのに役立つかもしれないし、「実習」の機会にも事欠かないだろうし。カウンセラーやその卵たちが崖の上で「相談に乗るよ」と大挙して待ち構えている、・・となれば、相談に乗ってもらうために訪れる人は増えるだろうし、「本気」の志願者の人はここを避けるだろうから、観光の振興にも役立つかも。

(9)元自殺志願者のシェルター的な施設
いや、それならいっそ、「志願者」たちを積極的に集めてしまうという発想だってありうる。自殺志願者だった人たちが集団生活を送り、就業支援を受けながら生きる力を学ぶ施設を作る、なんてのはどうか。同じ悩みを持っていた人たちがりっぱに立ち直ったようすを見せてあげよう、というわけだ。こういう施設なら、公費を投じる価値もあるというものではないか。

(10)2時間ドラマごっこができるセット
これはかなりの程度ネタ。東尋坊といえば思い浮かべるものがもう1つある。それは「2時間ドラマ」だ。推理・サスペンス系のこの種のドラマのクライマックスといえば、断崖絶壁が通り相場。ならばいっそ、ここに撮影セットを作っておき、トレンチコートやら何やらの小道具も備えて、相手役の俳優も待機させて、2時間ドラマごっこができるようにしてあげたらいい。・・実際に2時間ドラマが東尋坊で撮影されることはあまりないらしいが。



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Comments

非常におもしろい 現実にかえたいですね また考えておいてください お土産やチックにはどう変わるべきですかね

Posted by: 夢 | January 05, 2012 04:35 AM

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» 【*】自殺とバンジージャンプ [ガバナンス論演習2009]
私には「持病」があった。吊り橋や陸橋から下(川や道路)を見ると,飛び降りたくなる衝動が湧いてきたのだ。足がすくみ,震え,その場に立ち尽くしたこともある。別に自殺願望はないのだが。そして高所恐怖症もないのだが。沢登りが趣味だったが,岩にとりついて上り下りするのは何でもない。だが,下流域で丸木橋があるとビビる。橋があるのに沢に降りて渡渉したり。 80年代初めに日本でもバンジージャンプが遊戯として入ってきた。「君がその恐怖を克服するには,吊り橋の上からバンジージャンプするしかない」と悪友にけしかけら... [Read More]

Tracked on June 02, 2009 12:37 AM

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