衆院選予測週刊現代090808
週刊現代日2009年8月8日号に「大予測!鳩山民主か自民か」という記事が出ていたのでメモ。過去の週刊誌各誌の選挙予測のパフォーマンスについて取り上げているのが興味深い。
まずは2003年(10月10日解散、11月9日投開票)の衆院選から。初めての「マニフェスト選挙」。直前に民主党が自由党と合流。
当時の選挙予想では、各誌とも、民・由合併の効果を過大に評価し過ぎたようだ。『週刊文春』や『週刊ポスト』は、合併効果により民主党が大躍進すると予測。約200議席を獲得するとし、『ポスト』はさらに、自民党は改選前の247議席を大きく割り込み、200の大台を切るとしていた。。
ところが、結果的に自民党は、首相の小泉氏、幹事長の安倍晋三氏(後に首相)の二枚看板で、(中略)10議席減の237。新生民主党は思ったほど得票が伸びず、177議席に留まった。
比較的健闘したと思われるのが、『週刊朝日』か。政治学者の福岡政行氏は、自民党が躍進すると予想し、結果的には“ニアピン賞”を獲得している
比較されているのは週刊文春、週刊朝日(福岡政行氏)、週刊朝日(森田実氏)、週刊ポスト。与党計の選挙結果275議席に対して、文春は249、朝日(福岡氏)は281、朝日(森田氏)は251、ポストは233と予測。野党計は選挙結果205に対し、文春231、朝日(福岡氏)は199、朝日(森田氏)は229、ポストは247。
次に、2005年のいわゆる「郵政選挙」。「刺客戦術」が話題になった。
・・常軌を逸した小泉氏の強行突破ぶりに、メディアも識者も、多くは自民党の分裂による大敗を予想。改選前の議席を減らすことになるとの論を展開した。
ところがここで、「刺客戦術がメディアをジャックし、自民党が単独過半数を獲得する」としていたのが『週刊ポスト』。アナリストは、なんとまたまた福岡政行氏だ。「常識にかからない首相の決断と行動が、〝風〟を巻き起こしている」と語り、爆発的な小泉ブームを予見していた。
選挙の結果は、周知のように自民党はなんと296議席を獲得するという、史上空前の大圧勝。民主党は『サンデー毎日』が193議席、『週刊文春』が220議席など大躍進を予測するムキもあったが、悪夢のような大敗を喫し、わずか113議席に沈んだのだった。
比較されているのは週刊文春、週刊朝日、サンデー毎日、週刊ポスト、週刊現代。与党計の選挙結果296議席に対して、文春226、朝日248、毎日253、ポスト288、現代274。野党計は選挙結果153に対し、文春252、朝日232、毎日227、ポスト192、現代206。
というわけで、この2回に関する限り、福岡氏の予測が比較的いい線いっていた、という結論になっている。となれば、じゃあ今回は、となるのが人情というわけだが、あれ?いろいろ出てる予測の中に、福岡氏のものがない?見落としたのだろうか?まさか、今回はやってない?とすればなぜ?
たぶん私が見落としただけなんだろう。今回の衆院選に関する福岡氏の直近の予測や、それががどこに出ているかについて、ご存知の方はぜひご教示いただきたく。
The comments to this entry are closed.
Comments