衆院選予測いろいろ
衆議院総選挙も選挙戦は終盤、なのだそうだが、いくつか予測が出ているのでメモ。
夕刊フジ2009年8月28日
政治評論家の小林吉哉氏による予測。数字は見てのとおり。「自民党は90議席台という歴史的大惨敗を喫し、党分裂の危機に立たされる可能性が高い」のだそうだ。キーマンは「鳩山邦夫前総務相、中川秀直元幹事長、加藤紘一下幹事長の3人」と。じゃああっちもというわけだろうか、「選挙後、自公連立が崩壊する可能性が高い」とも。
日刊ゲンダイ2009年8月28日は、「民主圧勝の選挙予想は謀略なのか」といった記事を載せていて面白い。要するにいわゆる「バランス感覚」だか「ゆり戻し」だかで与党を利する狙いなのではないか、というわけだ。政治学者の土屋彰久氏の言を引いて「自民党にとってダブルでプラスに働く。その意味では謀略報道に近いものですよ」と。その意味ではこの記事も逆方向の「謀略」じゃないのかというつっこみが自民党方面から聞こえてきそうだが、つまり、両陣営からマスメディアは自分たちの敵だといわれているというわけだ。嫌われたもんだな。まあそれはいいにしても、「ある政府関係者」の弁として「マスコミ各社は、1小選挙区につき200~300の電話調査からデータをとっている。この程度のサンプル数では本当のところは分からない。当落予想が意図的なのは明らかでしょう」と書いていることに対しては、関係者の皆さんはなんらか反論しといたほうがいいと思う。
週刊現代2009年9月5日号
「どこよりも詳しい!全480議席最終「当落」」という記事。「全国津々浦々の事情に精通する自民・民主双方2人の“選挙プロフェッショナル”だ。そして彼らの議論に、永田町取材歴30年の時事通信社解説委員長の田崎史郎氏」が加わった由。
全選挙区について細かく書いてあるのだが、まとめて書いたものがない。で、代わりに載ってるのはこんな表。小選挙区に関するもの。見方は、まあ一目瞭然だろう。で、じゃあ比例区はというと、「今回、民主党は80議席台前半は軽くクリアできると思います。ただ、90議席を超えるかどうか。最新の報道機関の調査では、100議席に達するデータもあるのですが」「自民党が比例で50議席程度に沈むと予想される」と。
小選挙区
現有議席 ○ △ ▲ ○+△
自民 226 52 60 38 112
民主 51 137 52 45 189
その他 21 12 8 6 20
で、同誌の予測の変遷も載せてる。
7月4日号
小選挙区 比例区 合計
自民 70 60 130
民主 205 78 283
8月1日号
小選挙区 比例区 合計
自民 25 53 78
民主 246 86 332
8月22・29日号
小選挙区 比例区 合計
自民 3 41 44
民主 268 122 390
9月5日号
小選挙区 比例区 合計
自民 91 50 141
民主 189 100 289
おや。軌道修正したのか。
読売新聞2009年8月28日
「民主党は序盤情勢調査で明らかになった300議席を超える圧勝の勢いを維持しており、政権交代実現の可能性が高まっている」と。今回は接戦区や注目区を中心に200選挙区でRDD方式の調査を行った由。で、「200選挙区の序盤情勢と終盤情勢を比べると、①当選有力と当落線上で優位に立っている候補の合計は民主、自民両党ともに、ほとんど変化がなかった②複数の候補が当落線上で争う接線区が、53から67に増えた―ことがわかった。接戦区では自民党候補が序盤戦でリードを許していた民主党候補に追いつくケースが多く、自民党候補が終盤にかけて追い込みをかけている様子がうかがえる」とのこと。
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