河野太郎氏が血管ピキピキで怒っておるらしい件
別に自民党員でもないので、党の総裁選とやら自体に直接の利害関係もさしたる興味もないのだが、twitterで流れてきたこのビデオへのリンクをクリックしちゃったら、あまりのテンションの高さにちょっとびっくりしたので紹介しとく。河野太郎氏が血管ピキピキになって怒っている(ようにしか見えない)総裁選出馬に際しての所見動画。
せっかく見たので、見ながらリアルタイムでメモった非同期tsudaりんぐのなぐり書きも載せとく。全部見る時間がないという人向け。
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やっとこの場に立てた。総裁選立候補に必要な推薦人20人を10人に引き下げろと主張したが、今は推薦人を撤廃しろといいたい。推薦人を集める能力は、国の未来を作る能力、自民党を新しく作り直す能力とは何の関係もないことはもはや明らか。
自民党が党を立て直して健全な二大政党という政治システムを作ることができなければ21世紀の日本を前進させることはできない。今われわれはこの国の将来を考え、新しい自民党のリーダーを選ぼうとしている。にもかかわらず私利私欲、既得権温存のために動く人間が党内にいるのは遺憾。だからわれわれは総選挙に敗北し、国民からだめだといわれたのに。総選挙の敗北から1カ月もたっていないのにもう忘れかつてと同じことをしている。これでは党の存在意義はない。
これまでの党を変えようという気はない。まったく新しい政党を一から作り直そうとしている。そのために総裁をやりたいと思う。
キーワードは2つ。1つはリーダーシップの「世代交代」。古い政治のやり方をひきずる人間が党を牛耳ることへの国民の怒りが8月30日の投票結果。党のリーダーシップの世代交代をやりとげることが自分の使命。挙党体制とかみんな一丸を免罪符にして党内に誤った考えを党に残すことはできない。それでは党を変えることはできないしそんな挙党体制ならこの党の存在意義はない。明確に世代交代することが自分の使命。
もう1つはこれまで自民党をむしばんできた派閥政治からの脱却。これまで派閥解消と何度もいわれてきたが、そうした建前はもういらない。人間は群れる動物だから派閥はしかたないが、そうした私的な人間の集まりがあたかも党の公式機関であるかのごとくふるまい、人事権を行使し、政治資金を左右し、党の候補者選定に介入したことが問題。党の運営は党のリーダーシップで行われるべき。
かつて自民党には自由主義、資本主義、アメリカとの信頼関係、共産主義との対峙など、大きな旗があり、われわれは戦いに勝った。しかし圧倒的な勝利のゆえに何を目指せばいいかという再定義を迫られている。それができておらず「与党」としか答えられなくなってしまったが、いまやわれわれは与党ではない。
今こそ健全な保守政党としての新しい旗を立てなければ。経済を発展させることで国民を豊かに。無駄のない効率的な小さい政府。非効率のくびきから解き放つ。発展の果実を社会保障として使う。国民に競争を促すため、失敗を受け止めるセーフティネットが必要。
これまでの自民党は部族連合。党員は議員の支援者。新しい自民党では、新しい旗の下に集まり、新しい日本をいっしょに作っていく党員の集まりにしたい。利害関係、部族連合の時代は終わり。徹底的に党を作り直す運動に参加いただきたい。
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少なくともこの人の論点の主要な部分は、本人が言うとおり「リーダーシップの世代交代」と「派閥政治からの脱却」かと思う。他の2人はこの点にはあまりふれていない(西村氏は「派閥解消」を挙げてはいるが論点としては小さい)。面白かったのは、他の2人の主張はいずれも民主党の政策に対する反論が多く(なんか衆院選のときの演説みたい)、かつ「挙党一致」と「適材適所」をキーワードとして挙げている点で似ていること。
政策自体としては皆「健全な保守主義」みたいなことを言う点で共通。この党のいう「保守」というのはけっこう範囲が広くてなんでも入っちゃうので、たとえば「小さな政府」のあたりにはちがいがありそうだが、まあ正直たいしたちがいはなさそう。その意味で、総裁選としては世代交代と派閥解消が実質の争点といっていいのではないか、と思う。
他の2人の動画も公開されてて、一応見たのだが、メモるのは疲れたのでやめとく。まあ見りゃわかる話だし、正直特段目新しい話もないし。どれも15分前後だ。
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