大学教育における学長車の重要性について
昨今の予算削減「ブーム」に関しては、一般論はともかく、個人的な立場からすれば、職業柄、教育関連予算の削減への危惧を強く持っている。というわけで関連のニュースにはつい目が向くのだが、2009年11月30日付朝日新聞に出ていた記事には目をむいた。
昨今の予算削減「ブーム」に関しては、一般論はともかく、個人的な立場からすれば、職業柄、教育関連予算の削減への危惧を強く持っている。というわけで関連のニュースにはつい目が向くのだが、2009年11月30日付朝日新聞に出ていた記事には目をむいた。
今年の流行語大賞の有力候補に一躍躍り出た(と個人的に思っている)「事業仕分け」が昨日で終わった。「何の権限があって」「横暴だ」「何も知らない素人が」「人民裁判だ」「結局財務省主導じゃないか」といった批判も強い。科学技術関連予算もばっさり「仕分け」されちゃって偉い先生たちがすこぶるご立腹だったりして、その他にもご不満の方も数多くいらっしゃるだろうが、一方で、それなりに立場のある人たちも含め、けっこう支持を得ているようでもある。「人民裁判だ」と書いてたこの方も後で「言いすぎだった」と意見を変えてるみたいだし。「必殺仕分け人」たちが官僚たちをばっさばっさと「斬り捨てて」いくさまがネット中継されて溜飲の下がる思い、という時代劇的部分ももちろんあろうが、やはりこうした作業をやっておいたほうがいいと考える人は少なくなかったのだろう。今は野党となった元与党のこの方もさかんに「うらやましい」と語った由。
終わった後で書くのも後だしじゃんけんみたいだが、「なにをいまさら」を承知でつらつらと書いてみる。
「現代用語の基礎知識」というと、毎年年末になると店頭に並ぶ、書店における一種の「季節の風物詩」的存在なわけだが、先日出た2010年版の中にほんのちょこっとだけ文章を書いたので告知というかメモというか。
巻頭特集の「2010年代の新・常識」という部分があって、ここはシノドスが作ってる。いろいろなテーマについて1000字強で新たな視点を提供するといった体のもので、各界からけっこう名の知れた面々が書いていたりするのだが、なぜか私もその中に混じってしまって、「情報」の分野で、「『リスク』教育の重要性」なるタイトルで書いている。「情報」の分野ではもう1人、濱野智史さんが「『ライフログ』と無意識」というタイトルで書いていて、なかなか面白い。その他にも、「ほほー」というような話がいろいろ出てるので、よろしければぜひ。
財務省が予算、決算の説明をいろいろなところで行っている、という話自体は一般知識として知っていたのだが、ウェブで希望者を募集していると知ったのは、今はどこだったか覚えていないが誰かのtwitterの書き込みからだった。おおお呼びすれば来てくれるのかそれではぜひ一度呼んでみようじゃないかと考えるのが人情。というわけで、さっそくメールを出したらさっそくメールが返ってきて、あれよあれよという間に実現の運びとなったので取り急ぎ告知。
何がすごいって、地方財務局じゃなくて本省、それも主計局の方が直接説明してくれるところ。地方での説明は地方財務局で担当することが多いのだが、東京の場合は主計局から「ご降臨」いただけるらしい。いま注目の事業仕分けでも「大活躍」の財務省主計局。泣く子も黙る主計局。畏れ多くも主計局。いろいろお話を聴いてみたいではないか。あれこれ質問をしてみたいではないか。期待が高まるではないか。
日時は2009年12月9日(水)14:40-16:10、場所は駒澤大学駒沢キャンパス。対象は駒澤大学生・大学院生(教職員も)。学部等は不問。経済学部以外の学生も当然歓迎。私の勤務するGMS学部の学生もぜひ。
ええと、学内向けだからね?外部の人は、来ちゃだめだからね?ぜったい、だめだからね?
いまや「報道ステーション」でも取り上げられ、一部では一躍「時の人」になったそらのさんによる「ケツダンポトフ」のネット中継。今日も元気に行政刷新会議第3ワーキンググループの議論を生中継しているので、応援の意味もこめてリンクを貼っとく。別画面で見たい方はこちらへ。
ご本人のブログでも紹介されてるし、うちのゼミのブログにも書いてあるのだが、ここでも告知。2009年11月14日(土)午後1時より、駒澤大学経済学部創立60周年記念シンポジウム『不思議の国ニッポンの経済・文化・社会』なるイベントが開催される。コーディネーターは芹沢一也氏(思想家,株式会社シノドス代表)、シンポジストは飯田泰之氏(駒澤大学経済学部准教授)、荻上チキ氏(評論家・批評家)、鈴木謙介氏(関西学院大学社会学部助教)といった豪華な面々。いろいろ大人の事情があるようだし、なんで経済学部のイベントにこの面々?とかつまんない突っ込みはしないこと。あと、飯田さんは最近の例のリフレ政策論争がらみのあれこれでも一部に話題だったりするが、それもここではスルーしとく。ともあれ面白そうなイベントではある。
要するに、このイベントの一部、具体的には第2部のパネルディスカッション部分を、「駒大GMSちゃんねる」で生中継することになったので告知する次第。ちなみに第1部は各登壇者の講演。第2部はおそらく15:20ごろから始まるのではないかと思われる。
「清貧」を重んじる思想というのは、もともと日本では古くから幅広く見られたものだと思うが、今でも定期的に注目を浴びることがある。典型的には、利を追う風潮が行き過ぎた後の反省としてあらわれたりするわけで、今はちょうどその時期ということになろうか。とはいえ、「金は天下の回り物」である以上、利益を求める活動がすべてだめだということにはならない。「清貧」の定義にもよるが、誰かが儲けてくれなくては、清貧でいたい人もそうできない結果になってしまったりする。
などという話を「メディア・サボール」に書いてみた。
本はネット書店で、というのが最近のスタイルになっている。行かなくてすむ、探す手間が省ける、届けてくれるという便利づくし。新品と古本を比較できるのもいい。といったようなことを書くと、「ネット書店では新たな本との『出会い』がない」みたいにいう人がいる。店内をぶらぶら歩きながらあれこれ見ているうちに、予想もしなかった、でも面白そうな本が見つかったりする。そういう偶然の出会いは「効率」「利便性」ばかりのネット書店にはない、と。
いやそんなことわかってるってば。逆なんだよ。むしろその「出会い」ってやつこそが問題なわけで。
週刊朝日2009年11月6日号に「鳩山政権ブレても民主単独過半数へ」という記事が出ていたのでメモ。政治評論家の森田実氏と政治ジャーナリストの野上忠興氏による予測。「どこよりも当たる」のだそうで。
私の職場は「仏教の教義並びに曹洞宗立宗の精神に則り学校教育を行うこと」を建学の理念としていて、私自身は別に頭を剃っているわけでも毎日座禅を組んでいるわけでもないが、世間一般の方々より仏教を身近に感じることのできる環境にいることはまちがいないと思う。とはいえ、実際に深く接しているわけでもないので、よく知らないことのほうが多い。そんな「素人」の目からみて、仏教界の人たちというのはどうも新しいことにあまり積極的とはいえない印象があった。伝統を重んずること自体を否定はしないが、一方で今の社会や今生きる人たちとともにあるべき存在でもあるわけで、その意味では「もっといろいろやってみたらいいのに」と思ったりしていた。しかしこれは少々不勉強だったことを認めざるをえない。けっこうがんばってる人たちがいたのを知ってびっくりしたので取り上げてみる。
べ、別に、ポジショントークとか、よいしょとかじゃ、ないんだからねっ
こういう話は前からよくあってほんとに「なにをいまさら」な感じがする。しかしなんというか、こういうのは「Gの字」のように、ほっとくといつのまにか跋扈するようになったりするから、めんどくさいが出てくるたびにしつこく叩いておくべきだと思う。というわけでひとことだけ。
福島瑞穂消費者・少子化担当相は31日、宮崎市内で記者会見し、「結婚詐欺などのネット犯罪が話題になっている。消費者問題として、ネット犯罪をどう防げるのか検討したい」と指摘した。(毎日新聞2009年11月1日)
いつから結婚詐欺はネット犯罪になったのだ。
Recent Comments