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November 16, 2009

畏れ多くも財務省主計局のお役人様にご降臨いただく話

財務省が予算、決算の説明をいろいろなところで行っている、という話自体は一般知識として知っていたのだが、ウェブで希望者を募集していると知ったのは、今はどこだったか覚えていないが誰かのtwitterの書き込みからだった。おおお呼びすれば来てくれるのかそれではぜひ一度呼んでみようじゃないかと考えるのが人情。というわけで、さっそくメールを出したらさっそくメールが返ってきて、あれよあれよという間に実現の運びとなったので取り急ぎ告知。

何がすごいって、地方財務局じゃなくて本省、それも主計局の方が直接説明してくれるところ。地方での説明は地方財務局で担当することが多いのだが、東京の場合は主計局から「ご降臨」いただけるらしい。いま注目の事業仕分けでも「大活躍」の財務省主計局。泣く子も黙る主計局。畏れ多くも主計局。いろいろお話を聴いてみたいではないか。あれこれ質問をしてみたいではないか。期待が高まるではないか。

日時は2009年12月9日(水)14:40-16:10、場所は駒澤大学駒沢キャンパス。対象は駒澤大学生・大学院生(教職員も)。学部等は不問。経済学部以外の学生も当然歓迎。私の勤務するGMS学部の学生もぜひ。

ええと、学内向けだからね?外部の人は、来ちゃだめだからね?ぜったい、だめだからね?

もちろん、わざわざ大学に来ていただこうというのは、ネタにしようとかいう「不真面目」な動機ではない(ホ、ホントだからねっ)。まず基本的に、現在の日本の財政状況というものがある。さらにこれが「100年に一度」の「蚊に刺された」不景気を経て、さらに加速している。一方で政権交代を経て、財政のしくみや予算配分の基本構造自体が大きく変化するかもしれない状況、これまでの利権構造や硬直的な予算配分が変わってよくなる部分も出てくるだろう。

経済学者の世界では政策論争がいろいろ行われているが、そういう「空中戦」はともかくとして、基本的な事実を押さえる、基礎的な知識を身につけることは重要だ。特にこれから長く生きる人たちには。現在起きているもろもろが最も大きく影響するのは、今後の日本を担う若い世代であるわけで、今の大学生は、今日本の予算や財政に関して起きていることに対して、もっと関心を持つべきだし、知っておくべきだ。

今回おいでいただくのは主計局の中でも比較的若手の方々であるらしいが、その点も意義があると思う。財務省主計局といえば、役所の中の役所である財務省の中でもその中枢部。主計局のお役人といえば官僚の中の官僚、いわば「天上人」なわけで、勢い、われら凡人・庶民とは異なる人種と見られてしまいがちだ。東大法卒がデフォルトの世界、天下りで悠々自適の老後をめざし、「省あって国なし」の利権維持増大に邁進するのみであるかのような。それは極端な例としても、少なくともよくマスメディアに出てくる官僚というと年配のえらい人ばかりで、かつこれがまたそろいもそろって、たいへん失礼ながら傍目にはあんまり共感を覚えるような印象ではない。

しかしこういう「雲の上の世界」にも、高い理想を抱き、知力と体力の限りを尽くして日々の激務に耐えながら業務に邁進する若手職員の方々がいらっしゃる。思わず「がんばれ!」と応援したくなる方々がいる。業者から美術品もらって飛ばされたものの紆余曲折したあげく元公社系企業の偉い人に収まっちゃった人やら、ノーパンしゃぶしゃぶがらみでミソをつけたもののその後某中央銀行の副総裁に移り、総裁になれそうになったところで某野党(当時)の反対でなれなかった人(そのマニフェストを一発で骨抜きにして某元公社系企業の新社長になった人もいたね)やらのような人ばかりではない。駒大から財務省に行く人はそう多くはないだろうが、仕事に向かう姿勢という面でも、そういう、がんばってる若い主計官僚の姿を大学生たちに見てもらいたいと思うわけだ。

残念ながら今回、大人の事情によりニコ生などのネット配信は行わないので念のため。上にも書いたが、学内向けのイベント。いやもちろん、仮に「誰か」がまぎれこんだとしてもチェックはできないが。

今後の情報はこのブログのほか、ゼミ公式ブログ「こち駒」、その他いろいろで出していくので関心ある方はチェックいただきたく。

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Comments

いま注目の事業仕分け・・のお陰で、
仕事上で、メチャメチャ迷惑しているんですけど(正確にはたぶんそうなる感じ)。
政権交代前に立てた予算計画のうち、1千500万円程補助がおりない感じになってきてるんですけど。
結構市民のためのお仕事をしているのですけどね。
だめですか。

でもご降臨となると期待が高まりますね。わかります。
(沸々と怒りも高まってきておりますよ。)

こんなところ削る前に、参〇院ちょっと削ってみない?
って言ってください。

Posted by: tomo | November 16, 2009 09:32 PM

役所の出前講座のことを言及しておられるのでしょうか? 会社でも出張説明はあるはずなので、ここまで丁寧に扱う必要はないのではないかと思います。役人がそこまで偉いわけではないですし、サービスを受ける時だけ持ち上げておられるわけではないのでしょうし。

Posted by: Geo80k | November 16, 2009 10:49 PM

tomoさん、コメントありがとうございます。
「被害者」様なわけですね。お察しします。とはいえ、必殺仕分け人の方々も、いじわるでやってるわけではないわけです。「○○が必要だ」というとき、私たちはその裏でその「○○」の費用を捻出するために削られる「××」のことを考えたりはしません。いわゆる「機会費用」ですね。今回の事業仕分けは、公開の場で行うことで、その「○○」と「××」を比較できる機会、あるいは、比較してみようという考え方を養う機会になるのではないかと思っています。
その意味で、そこに取り上げられなかった「聖域」は気になるところですね。「みんなで監視する」が新しいスタイルなのだとしたら、聖域の「発見」もみんなでやらなければならないのでしょう。今は野党となった自民党の皆さんの活躍にも期待したいところです。

Posted by: 山口 浩 | November 18, 2009 02:02 PM

Geo80kさん、コメントありがとうございます。
ええと、ネタにマジレスされると少々お答えしにくいのですが、まあご指摘の点はその通りです。この文章の「本意」がそこにはない、というあたりをぜひ読み取っていただければ。

Posted by: 山口 浩 | November 18, 2009 02:04 PM

確かに新しいスタイルとして何がしかの成果を期待しています。しっかり目を凝らして成り行きを見させていただきます。自民党も新しい「役」が回ってきて、ちょっと活気づいてきたように感じています。

理系の予算がことごとく減らされているような気がするのは気のせいでしょうか?
科学の進歩と国益と予算のバランスって難しいのでしょうかね。

Posted by: tomo | November 18, 2009 04:57 PM

tomoさん、コメントありがとうございます。
調べたわけじゃありませんが、別に「理系」に偏っているとは思いません。それに、予算の中に実際にどんな費用が含まれているかにもよるでしょう。天下り法人への本来不要な業務委託費が入っていてそれが「文系」官僚OBの人件費相当であったとしたら、それは「文系」ですよね?
というか、予算を「文系」「理系」で分けるのってどうなんでしょう?
ともあれ、科学技術も、他の予算項目、たとえば子ども手当てやら何やらといった本来比較できないはずのものとその価値を比較しなければならないわけです。これまで官僚や政治家が見えないところでやってきたこの作業を見えるかたちにしたわけですから、私たちにはある意味関心をもって見守る「義務」があるのだと思います。

Posted by: 山口 浩 | November 20, 2009 09:58 AM

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