ドコモN-08Bで動画配信テストをしてみた
モニター使用中のドコモN-08Bだが、もともとモニターを申し込んだ目的であるところの、アクセスポイントモードを使った動画配信を試していなかったのでやってみた。
これまでニコ生やUstreamでの動画配信をやる際、その場で有線ないし無線LAN環境があればそれを使ってきたわけだが、ない場合には主にe-mobileのD31HWを使ってきた。最大で21Mbps出るってやつだ。ちゃんとつながってれば充分な速さ。インストールとか設定とかがほとんどいらないし、USB接続で電源もいらないところは非常によい。で、重宝してきたんだが、不満がないわけではなかった。
まず、接続できる地域に限りがあること。もちろん都内では不便を感じることはほとんどないが、一歩地方へ出るとかなりきつい。それは概ねがまんしたとしても、それより不満なのは、都内でも回線状況がけっこう不安定であることだ。特に、混み合ってる場所なんかでは、おそらく複数のe-mobileユーザーがいっぺんい使うからだろうが、あっけなく切れてしまったり、思いっきり遅くなってしまったりで、結果として動画配信に支障をきたすことが少なからずあった。さらに細かいところでいうと、D31HWはふつうのUSBメモリみたいなかたちをしていて、PCに接続すると、どうやっても出っ張る。小さいからいいといえばいいのだが、実際に動きながら中継をしたりすると、これが想像以上に邪魔になるのだ。
で、D31HWの代替候補としてN-08Bを試そうというわけだ。アクセスポイントモードは下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbpsぐらい出る3G回線だとかで、かつモニター機は一番速い接続ができるような状態にしてもらってるはず。それならD31HWには見劣りするがそれなりに充分なスペックだし、何よりドコモ回線ならe-mobileより安定してるような気がするではないか。
で、テストしてみた。いつも使ってる機材でニコ生で2時間ぶっ続け。で、どうだったかというと、悪くなさそうなんだけどんーどうだろ、というのが現時点の正直なところ。もちろん、配信はできる。かつ、回線はe-mobileのときと比べて、安定性が高いように思われる。以下は参考映像、というか実際の配信中のタスクマネージャの画像キャプチャだが、要するに右側のような状態になることがほとんどなかったということだ。もちろんこれはいろいろ状況に依存するところがあるはずで、D31HWだって同じ状況下ではもっと安定してたかもしれないが、まあ全体として、より「安心感」のある状況であったとは思う。
何よりいいのは、電源の持ちのよさだ。これはこの機種の特長だし前にも書いたのだが、改めて、これはよい、と力説したい。フル充電状態からアクセスポイントモードを使って2時間連続で配信した時点で、バッテリのインジケータは5本中まだ4本立ってる状態。そのままUstreamに切り替えてさらに2時間続けた後でも、まだ1本立ってた。これは動画配信を続けた場合でそうなわけで、ふつうのネット利用だったらもっと持つだろう。さらに、予備バッテリがあればいったん切って取りかえることだってできるわけで、電源に関しては非常によろしい。携帯電話としては驚異的といえるかもしれない。
気になったのは、接続速度だ。この回線で接続してると、なぜかページを開くのにいちいち妙に時間がかかる。重いページだからというわけでは必ずしもなさそうで、ふつうのページ、たとえばこのブログを開くのに約1分、ツイッターを開くのにも約30秒ほどかかる。動画配信も若干動きがカクカクしたり、遅延が生じたりしているし、YouTubeで動画を見ようと思ったら、まず数分間黙って待つ必要がある。要するにそういうレベルなわけだ。「体感」としてカタログスペック通りの速度ではないようにも感じる。こういうあたりは、D31HWのほうがあきらかによいのだが、まあこれも状況による部分はあるはず。
結果として、D31HWの代替になるかどうか、現時点ではまだはっきりとはいえない状態。もう少しいろいろな状況下で使ってみる必要があるように思われる。
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