エアロバイク発電が本格導入されるらしい
今のところ計画停電は実施されない日がけっこう多くて安心している人もいるかもしれないが、電力需要のピークはいうまでもなく夏だ。ネット界で話題の「ヤシマ作戦」とやらも本番は夏のはずで、今からいろいろ考えておかないといけない。
で、某筋からの情報なのだが、夏、特にピーク時の電力需要に応えるため、政府では、節電や計画停電と並行して、フィットネスクラブなどにあるエアロバイクを使った発電の本格導入が検討されているらしい。
発電機能のあるエアロバイクは商品として既に存在していて、現在販売されているものだと約240Wの発電能力がある。最近の一般的な家庭用エアコンでは冷房時に300~400W前後を消費するから、1~2人でこげば充分まかなえる計算になるわけだ。余った電力は電力会社が買いあげる方向で検討されているらしい。エアロバイクをこげば健康になるということもあって、エアロバイク発電機の購入には補助金もつくとか。今年の夏は「発電ダイエット」が流行することになるんだろう。
もちろん業務用も例外ではない。すでに、電力会社を管轄する経済産業省では、職員の事務用椅子をすべて発電型エアロバイクに入れ替える方針を今日付けで決定したらしい。考えてみれば、机に向かって働いている最中、足は何もしていないわけで、エアロバイクをこぐぐらいのことは何の支障もない。発電量に応じて空調の運転が行われるので、発電エアロバイクをこいでもこがなくても暑さはさして変わらない、というしかけだ。他省庁も追随の方向だが、国会への導入については高齢の議員を中心に反発があるとかないとか。
エアロバイク発電で電力需要をまかない、併せて国民の健康も増進されるというこのプラン、ぜひ成功してほしいものだ。
今年のエイプリルフールは輪番実施になったそうなので、少し遅らせて書いてみた。上の件はともかく、原発による電力に頼る今の構造が大きな変革を迫られるのは必至な情勢だから、供給面、需要面とも、これまでの常識にとらわれず考えていく必要があるはずだ。苦難ではあるが、日本全国が等しく被害を受けたわけではないし、この苦難も新たなイノベーションの引き金になるだろう。かつてそうだったように。
もちろん、悲嘆に暮れる方も数多くおられよう。そうした方々の気持ちは大切にすべきだし、それに寄り添うことも重要だが、同時に復興に向けて立ち上がる人も出てこなければいけないし、皆が笑顔を控えなければならないとも思わない。来年の4月1日に、もっとばかばかしいネタがたくさん出てきて、心から笑える人が少しでも増えているといい。そのために何ができるか、自分なりに考えていきたい。
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