« 「美しい日本語」って何ですか | Main | 「STORY」の新聞広告はいったい何を意図しているのだろうか »

November 07, 2011

ビエラ&ディーガの「お部屋ジャンプリンク機能」ってのを見に行ってみた

AMN関連で、パナソニックのビエラ&ディーガシリーズの新機能「お部屋ジャンプリンク」を体験できるイベントがある、というので申し込んでみた。というのも、数年前に抽選で当てたうちのDVDレコーダーがすこぶる不調で、買い替えを迫られている雰囲気だからだ。ここらで少しちゃんと考えて買わないといかん、というわけで、ひまを見て各メーカーの製品を研究中なわけだが、いろいろあってなかなか進まない。そんなところへこのイベント。実物を見ながら説明を受けられるなんてうってつけの機会じゃん、というわけだ。

そもそも、「お部屋ジャンプリンク機能」っていうのは、ディーガに保存した映像・写真を、個室やキッチンなど、別の場所のビエラなどで楽しむことができるという機能だ。すぐ思い出すのは、ソニーが出してたいわゆる「ロケフリ」だが、それを使った「まねきTV」は著作権侵害ってことになっちゃったし、ソニーもロケフリ機器の販売をやめちゃうしで、利用できなくなっていた。「お部屋ジャンプリンク」は、「ロケフリ」とはちがってネット経由ではなく無線LANで映像を飛ばすもので、まあ自分の家の中なら場所に関係なく見られます、というもの。機械も自分で持つわけだし、当然ながら適法。

イベント会場は「ザ・プリンスパークタワー東京」。芝公園にあるプリンスホテルの敷地の中だが新しい建物ができていたのを知らなかった。行ってみたら、なんかえらく豪華な部屋でまずびっくり。スイートルームの中でもかなりいい方の部屋なのではなかろうか。こんな感じ。確かこれ以外に、キッチンとダイニング、寝室、バスルームがあったと思う。どんな人が泊まるんかね。

Img_00601

寝室もこんな感じ。すげー。

Img_00581

要するに、「お部屋ジャンプ」機能のよさを実感するためには、いくつかの部屋に分かれている場所が必要だった、ということらしい。まあ豪華な部屋で見る方が、商品イメージがよくなるだろうっていうのは当然あると思うが、個人的には「でもお高いんでしょ?」感が強まっちゃった気がしないっでもない。

メインのテレビである「ビエラ」は「居間」っぽい部屋に設置されていた。この下にビデオ機器である「ディーガ」があるんだがわかりにくいねこの写真。全体として、このとき撮った写真はピンぼけが多くて失敗。部屋が暗いのにうまく対応できなかったっぽい。とにかくあるといったらあるのだ。最近のAV機器事情を知らなかったが、奥行きが昔のビデオデッキとかの半分くらいしかないのね。

Img_00391

で、本題の「お部屋ジャンプリンク」。このように同じ画面を別の部屋のテレビでも見られるというわけ。ここからリモコンで操作もできる。録画したものを見られるほか、放送中の番組を転送することもできる。ただし転送と録画は同時にはできんと。このへん、パナソニックの方は技術的な仕様であると説明しておられて、それもそうなのかもしれないが、そこはかとなく「大人の事情」の臭いがする。大変なのねいろいろ。

Img_00421

ふつうのテレビだけじゃないよというわけで、お風呂やキッチンなどでもそれぞれ専用端末で見られる、と。お風呂テレビはこれ。撮った写真がボケてたのでアマゾンから貼りつけておく。この値段ならけっこういいかも。ワンセグテレビ端末なんだが、実はこれ、タッチパネルになっていて、ネット接続もできる。お風呂でツイッターなんかも当然可能。よくiPhoneをジップロックに入れてお風呂に持ち込む人がいるという話を聞くが、これならそんな配慮もいらんわけだな。

公式には「本機は、JIS C 0920(IEC 60529)「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)」のIPX6/IPX7相当の防水仕様となっています」という説明になるんだそうだが、要するに、まちがってお風呂にじゃぶんと落としちゃってもすぐ拾えばまあ大丈夫、ぐらいの感じとのこと。もちろんワンセグ端末だから、家の外に持ちだしてもワンセグテレビとしては使えるし、無線LAN環境があればネットもできる。いってみれば防水タブレット端末でもあるわけだ。

一方、キッチンではこちら。地デジが見られるのだが電波が悪いとワンセグになるらしい。キッチンなんで防水じゃなくて防滴。この端末で面白いのはジェスチャーコントロール機能。この端末の前で、触れずに手を動かすだけでチャンネルを変えたり音量の調整ができたりする。料理中だから機械にさわらなくていいように、という配慮らしい。こういうところはさすがにきめ細かい。

というわけで、「お部屋ジャンプリンク」がどんなものかはある程度わかったのだが、感想としてはこんな感じ。

(1)便利は便利
基本的に、別の部屋でテレビ番組や録画映像を見られたりするのは便利。無線LANでつながるのは、線を引っ張らなくていいという意味でさらに便利。まあ同様の機能は競合他社製品にもあったりするので、「お部屋ジャンプリンク」だけが特別に便利、という印象は正直ないが、メーカーの好き嫌いとか機器の組み合わせとかもあるだろうし、家の中の別の場所でテレビが見られる環境を手軽に作りたいということであれば、ひとつの選択肢になると思う。ただ、パナソニックでも全部の機器が対応してるわけではない点に注意。

(2)もう一歩がんばってほしい
便利は便利なのだが、やや物足りない印象が残る。もちろんこれは個人差があると思う。私の場合は、正直画質とかあんまり気にならず、ただ「外出先で見たい」+「録画もできてほしい」という希望なので、その目的は、少なくともビエラ&ディーガだけではかなわない。世の中にはSlingboxみたいな製品も売られてるわけで、もう少し何かできるのではないか、とか無責任に思っちゃったりするが、やはりいろいろさしさわりがあるんだろう。

携帯電話とかだと、今ではメーカーごとにいろいろ特色ある機能があったりして、選ぶ楽しみがあるのだが、テレビ関係はどうも全体として、その点がやや物足りないように思う。今回のイベントで見た範囲だと、「お部屋ジャンプリンク」そのものより、むしろ端末機器の方が面白かった。おそらく「お部屋ジャンプリンク」の方では、「大人の事情」によって制約を受けていることが、私の気づかないところも含めて山ほどあるのだと思う。そういう制約が積み重なっていくことで、テレビというサービスが、ネットなど他のサービスと比べて相対的に使い勝手の悪いものになっていく。

いろいろ経緯やら事情やらがあるのはある程度は知ってるつもりだけど、技術的にできない、という説明はちょっと説得力がない。テレビが楽しめる環境をわざわざ狭めるのは、テレビに関係する方々全体にとっても、中長期的にいいこととは思わない。アップルやら、アマゾンやら、グーグルやらといった企業がしかけてくるもろもろなんかもつらつらと念頭に置きつつ、いろいろと難しいだろうけどがんばってほしいなあ、などとあくまで個人的な意見。


Tumblrに投稿

Evernoteにクリップ

|

« 「美しい日本語」って何ですか | Main | 「STORY」の新聞広告はいったい何を意図しているのだろうか »

Comments

REGZAサーバーとREGZAタブレットでの録画番組持出機能なんて如何でしょうか。
パナのジャンプリンクと同様の機能(REGZAリンクシェア)もありますし、録画中でも配信可能ですよ。
ちなみにDTCP-IPでの連携(ジャンプリンクやらREGZAリンクシェアやら)は、サーバ側とクライアント側が対応していればメーカーに依存しないと思います。DiXiMのプレイヤーやPS3からDTCP-IPサーバーのコンテンツは再生できるので、リビングのサーバーコンテンツを別部屋で無線LAN経由で見る事は可能です。

Posted by: 774 | November 08, 2011 12:10 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ビエラ&ディーガの「お部屋ジャンプリンク機能」ってのを見に行ってみた:

« 「美しい日本語」って何ですか | Main | 「STORY」の新聞広告はいったい何を意図しているのだろうか »