佐々木俊尚著「当事者の時代」
佐々木俊尚著「当事者の時代」(光文社文庫、2012年)。
佐々木さんの新著。いただきもの。多謝。472ページとかなりのボリュームだが面白い。
先日、野田首相が大学生向けのイベントで、来年度の国家公務員新規採用数を7割削減するという件について「痛みを分かち合おう」と説いたという報道があった。それについてはゼミのブログ「こち駒」の方にネタ的に書いたのだが、あちらはやや若い人向けに書いている部分があるので、書き足りなかったことをここにちょっとだけ吐き出しておく。
最初に目にしたときから、何か違和感があった。
福島第一原発の事故に関する民間事故調(正式には「東京電力福島第一原発事故に関する独立検証委員会」というらしい)の報告書が公表されたとするニュースについての話だ。たとえばこれ。
「菅首相が介入、原発事故の混乱拡大…民間事故調」(読売新聞2012年2月28日)
東京電力福島第一原発事故に関する独立検証委員会(民間事故調、委員長=北沢宏一・前科学技術振興機構理事長)は27日、菅前首相ら政府首脳による現場への介入が、無用の混乱と危険の拡大を招いた可能性があるとする報告書を公表した。
報告書によると、同原発が津波で電源を喪失したとの連絡を受けた官邸は昨年3月11日夜、まず電源車四十数台を手配したが、菅前首相は到着状況などを自ら管理し、秘書官が「警察にやらせますから」と述べても、取り合わなかった。
バッテリーが必要と判明した際も、自ら携帯電話で担当者に連絡し、「必要なバッテリーの大きさは? 縦横何メートル?」と問うた。その場に同席した1人はヒアリングで「首相がそんな細かいことを聞くのは、国としてどうなのかとゾッとした」と証言したという。
違和感を感じたのは、この「ゾッとした」というくだり。変だ変だと思っていたら、その理由がやっとわかったので、できるだけ手短に。
少し前にシノドスジャーナルの方で「ソーシャル・リスクコミュニケーション」という考え方について書いたのだが、それについて某所で「ソーシャルメディア時代のリスクコミュニケーション」というタイトルで話をすることになっているので、配布資料を先に上げておく。
先日、岩波書店の社員募集要項に対してくだらないいちゃもんをつけて名を挙げた厚生労働大臣だが、またまたご出動を賜りたい事態が生じているようだ。米国企業の採用募集であるが、日本語を含む数カ国語で書いてあるということは、それらの言語でアクセスできる人材を募集しているということだから、日本人も当然対象になっているのであろう。
かなりどうでもいい小ネタ。マスメディアの韓国押しがどうとかいう話はまだ続いてるらしくて、ちょっと前も「MORE」の記事が変とかいう話が出てた。
「女性ファッション誌「MORE」の“不自然な韓国推し”がネットで話題に」
「ネットで話題に」というのは要は2ちゃんねるで叩かれてるという話なわけだが、もちろんツイッターその他のあちこちにも飛び火はしていよう。見る限り確かに不自然な感じはするので、ステルスマーケティング的な意図があるのかもと思わなくもないが、確かめようもない。
とはいえ、2ちゃんねらーさんたちの反応があまりにもテンプレ化してるような感じがするのはちょっと残念な気もするので、煽るつもりはないが、たとえばこんなやり方もあるかも、ぐらいの思いつきを書いとく。
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