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本型の電子書籍がほしい

小ネタ。電子書籍まわりはこのところ、いよいよアマゾンのKindleが日本に来る話だとか楽天傘下となったKoboも日本で展開する話だとか、マイクロソフトのSurfaceやらグーグルのNexus 7やらみたいなタブレットが出てくる話だとか、いろいろな動きがあるようで、活発なのは何より。ただバラバラだとそれはそれでめんどくさいので、早く趨勢が見えてくるといいな、とか。以前シノドスジャーナルで書いたものから意見はそう変わってはいない。

とはいえ、こんなものを見つけたのでちょっとだけ個人的趣味に基づく妄想を書いとく。

見つけたのはこれ。

時が立つと真っ白になる本「The Book That Can’t Wait」
趣味として読書を楽しんでいる方はとても多いと思います。読んだ後も本棚にしまっておけば、また好きな時に読むことができますが、今回紹介する「The Book That Can’t Wait」は、時が立つと真っ白になってしまう不思議な本です。

密封されていて、開封すると2ヶ月でインクが見えなくなってしまう由。ちょっとした風情を感じる。本というものが、知識を保存する道具としての機能を終えつつある時代のある意味象徴という感じもしなくもない。とはいえ、根がケチなので、すぐ「ああこれでまた違う本が浮き出てきたらいいなあ」とか思っちゃったりするわけだ。いかんいかん無粋でいかん。

と思ったのだが、しばらくしていやいやと思い直した。こういう電子書籍があったらけっこう悪くないと思うんだがどうだろう。本のように、柔らかいディスプレイを複数枚綴じてあって、iPadみたいな擬似的なやつじゃなくて、ほんとにページをめくりながら読める電子書籍。柔らかい電子ペーパーというのはもう存在するわけで(記事)、技術的に不可能というわけではなかろう。

今の電子書籍端末でページをめくる動作というのは、見た目の印象とか本を読むリズムとかっていうのもあるかとは思うが、そういうのは正直あんまり魅力を感じない。そういう感覚的な部分でいえば、本の綴じた部分からページが柔らかく曲がっているあたりこそ、本ならではの魅力ではなかろうか。今出回ってる端末は、私が使ってるKindleやiPadも含め、本というより片面のクリップボードのようなものだ。めくっても裏が読めるわけでもないのにページっぽく見せられても正直ピンと来ない。

機能面でいえば、私にとって、紙の書籍の最も意味があると思えるのは、見開きで大きく見渡したり、手であたりをつけてページをめくりながらあちこち読んでいったりするときの使い勝手だ。紙の本では当たり前のああいう読み方は、今の電子書籍ではなかなかできない。「ページのように見える」ではなく、実際にページがあるということには意味があるのではないか。

当然、電子書籍であれば、コンテンツを入れ替えて見ることができるという電子書籍ならではのメリットは備えているわけで。もちろん、電子ペーパーを何百枚も使うというのはコスト上難しいだろうが、何ページかでもあるとかなりいい感じになるのではないかと思う。ふだんは従来の電子書籍のように表示を切り替えていき、ここぞというところでページをめくって読むみたいな使い方ができるといいかもしれない。

同じように考える人がどのくらいいるか自信はないが、そこそこはいるんじゃないかなあ。だめかなあ。



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