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January 26, 2013

家では寝袋

小ネタ。前にこんな記事を書いた。

家では厚着

なんか今読み返すと我ながらやや嫌味ったらしい文章だ。エコ目的で夏場に冷房の設定温度を高くしようみたいな話が数年前からあって、それに対するある意味意趣返し的な意図があったんだろう。これを書いたのは震災よりずっと前だが、冷暖房のための電力消費を減らそうっていう話は、震災以降の電力不足で一層重要なテーマになってきている。

実際、自分の家ではエアコンはほぼ使っていない(追記:寝室用にはパネルヒータがあって夜間だけ使う)。第一、自分の部屋のエアコンは一昨年から壊れたままだ。というわけで、実際に「家では厚着」を実践していたわけだが、この冬は「新兵器」を導入してさらに快適に過ごしている。

寝袋だ。

寝袋を持っている人、というのは世の中にどのくらいいるのか知らないが、それほど多数派ではないのではないかと思う。典型的にはアウトドア用品という理解でいいだろう。「雪よ岩よわれらが宿り」な皆さんとか「キャンプでバーベキューだぜガハハハ」な皆さんとか以外にはあまりおなじみではない気がする。

だが、室内で暖かく過ごすということであれば、これを使わない手はない。巷では「着る毛布」がはやっているやに聞いたが(こういうやつ↓)、それよりははるかに暖かいのではないかな。なんせ寝袋は屋外用だから。

で、おお自分はなんていいことを思いつくんだ冴えてるぜとか思いながらアマゾンで検索してみたら、同様の使い方をしているレビューが既にけっこうたくさんあった。とっくに皆さんやってらっしゃるのね。全然知らなかった。まあ考えてみれば何も不思議はない話で、ともあれ経験談をいろいろ見て選べるのはいいことだ。

寝袋といってもいろいろある。別に寝袋専門家(そんな人がいるかどうか知らないが、ぐぐったらこんなサイトがあったのでご参考まで。ただしこれはアウトドア用途での選び方なのでご注意)ではないからぱらぱらとレビュー欄を見比べた程度だが、いろいろな製品のレビューを見る限り、寄せられている不満の多くは「思ったより暖かくない」「ジッパーが壊れやすい」の2点に集約される。というわけで、そのあたりに気をつけて選んだのはこれ。

いわゆるマミー型というやつになるんだろうか。イギリスの会社らしいが、レビューは概ね好意的だ。最低使用温度は-7度とある。-7度の環境では無理というレビューもあったが、室内が氷点下になることはさすがにないので無問題。少なくともこの会社のものでいくつか見た中では最も最低使用温度が低かったので、これなら寒くて困るということはないだろうと思ったが、実際これまで1ヶ月ほど使った限りでは寒くない。これまで使っていたブランケット等と比べて段違いの暖かさだ。あと、封筒型の寝袋とちがって座った姿勢のときフードのように頭まですっぽり入れるのはよい。個人的経験では、首筋と頭は防寒上重要なポイントだと思う。

脇のファスナーは、乱暴に扱うと確かに巻き込みやすいが、ていねいに扱えばそうでもない。足元は意外に広くて(典型的なマミー型は足元がもっと狭いんじゃないかと思う)、一応足の下の部分だけファスナーを開くこともできるので、まったく歩けないというわけではない。とても歩きにくいので、立ち歩く際には出た方がいいと思うが。

私としては眠るために使うわけではなく(眠ってしまうこともあるが)、手を出して本を読んだりキーボードを叩いたりするわけで、その部分は別途対応を要するのがデメリットではあるが、価格も含めてこれにした。正直、寝袋がこんなに安いとは知らなかった(そういう人は少なくないのではないかと想像する)。実際もっと安い商品もたくさんあるが、スペックとの比較で、まあこの程度ならいいかなと。他の製品と比べたわけではないので、これがベストなのかどうかは知らないが、個人的には満足できる水準といえる。

もう1つ候補にしてて、悩んだが買わなかったのはこれ(正確にはこの1つ前のモデル)。

こういうのをヒューマノイド型というらしい。手足がついていて動けるのは何より便利そうだ。もちろんこれもアウトドア用だが、このタイプのものは室内で使っているというレビューが多くて、そういう使われ方なのだなとわかる。

これを選ばなかったのは、最低使用温度の件、実際に買ったマミー型のものより若干価格が高いこともさることながら、動きまわるうちにファスナーがこわれるというレビューが(前のモデルに関して)複数あったことだ。もちろんていねいに使えばそうそうこわれないものなんだろうが、動けるとなるとつい動いてしまいたくなるのも人情だ。寝袋そのものに慣れていない私としては、いきなりこわしてしまうのもいやなので、とりあえずは一般的なマミー型にしたというわけ。室内防寒具としてはやはり動けた方が圧倒的に便利なので、次に買うとしたらこの手のものにするかもしれない。

というわけで快適に使っているわけだが、皆がそれぞれ自分の寝袋を持つようにすれば、冬の電力消費を抑えるという点もさることながら、防災の観点でもいいのではないかなあ、などとつらつら考えた。東日本大震災のときも、避難所のふとんが寒くて、という話があったような気がする。もちろんいざというときに持ち出せるかどうかはわからないが、持ち出せる人が多ければその分だけましというものだろう。小学校なんかで防災頭巾をふだんはいすのクッションにしているみたいな話がよくあるが、あんな感じになったらいいかもしれない。「家では寝袋」運動、とかどうだろうか。

本来、アウトドアでの寝袋はマットとセットで使うわけで、室内用に寝袋を買った人がマットまで買っているとはあまり思えない。私もそうで、今、マットも買おうかと検討中。しかしマットは家ではどう使ったらいいんかね。



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Comments

あと、湯たんぽがあれば、最強。ある程度耐熱があるペットボトルを利用してもいい。500ccまでで。

Posted by: いちのせ | January 26, 2013 05:45 PM

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