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January 15, 2013

「イタリア地震学者の有罪判決にみるリスクコミュニケーションの課題」という文章を書いたので

リスクマネジメント協会が出している「リスクマネジメントTODAY」という雑誌がある。その第76号(2013年1月15日発行)に「イタリア地震学者の有罪判決にみるリスクコミュニケーションの課題」という記事を書いたので一応告知。

タイトルで概ね何を書いたかはわかると思う。主旨はというと、原稿と一緒に送ったが「これはちょっと本誌には…」とボツにされた(本人は気に入っているのだが)挿絵があるのでそれを載せておく。この問題のけっこう本質的な部分を示しているのではないかと思う。

Riskmgttoday

これだけだとさすがにアレなのでもう少しだけ補足しておくと、

・リスクコミュニケーションは科学知識の啓蒙ではない
・リスクマネジメントがきちんとできてないとリスクコミュニケーションにしわ寄せがいく
・組織はリスクコミュニケーションの専門家を抱えるべき

みたいなことも書いている。

参考文献として挙げたのはこの4つ。

科学者らに求刑上回る禁錮6年=地震警告失敗で有罪判決-伊地裁」(時事通信2012年10月23日)
ラクイラ地震 禁錮6年の有罪判決について」(大木聖子さんのウェブサイト2012年10月24日)
Scientists on trial: At fault? : Nature News」Nature 477, 264-269. (2011年9月14日)
イタリア・ラクイラ地震4学会合同調査報告書」(公益社団法人土木学会2009年7月9日)

実際、この件での住民側と科学者側との対立というのは、昨今の状況をみる限り日本でも他人事ではないようなので、「安心安全」方面に関わる方々は要警戒かと思う。



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