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April 30, 2013

ロシアの儀仗兵?の敬礼が気になる

2013年4月29日のトップニュースは、日露首脳会談だった。共同声明については、今朝の新聞(紙の方)でもトップになっている。

「北方領土交渉を加速」 10年ぶり共同声明発表」(産経新聞2013年4月29日)
【モスクワ=半沢尚久】ロシアを訪問中の安倍晋三首相は29日午後(日本時間同日夕)、プーチン大統領とモスクワ市内のクレムリン(大統領府)で会談、共同声明を発表した。

報道では、個別項目、たとえば北方領土問題やら経済協力問題やらといった問題に関する共同声明の内容、あるいは会談の歴史的意義やら今後の動静やらといったさまざまな論点についてかなり詳細に報じられ、識者の方々がいろいろと解説を加えておられた。たいへん勉強になった。

しかし、本件に関する私の最大の関心事はそれらではない(ここで悪乗り回路起動)。

もう気になって気になって、しばらく眠れそうにない。

まずはこの写真をご覧あれ。これはNHKが29日午後7時のニュースで流した映像(ネットだとこちらで見られる)をキャプチャした画像だ。ここに出しているのは著作権法第41条に基づくものとご了解いただきたい。

1

最初にこの映像を見たとき、一瞬で目を奪われた。これはいったい、どういうことだろうか。

そう思って、ツイッターで聞いてみたりもしたんだが、誰からも反応はなかったから、あまり人が注目しないポイントなんだろうとは思う。まあ、首脳会談のニュースの映像だったら、ふつう両首脳に注目するだろうからしかたないが。

私が注目したのは、プーチン大統領でも安倍首相でもない。

その後ろにいる、儀仗兵?(なんと呼べばいいのかわからないが仮にそう呼んでおく)だ。不鮮明で申し訳ないができるだけ拡大してみる。

A B

首脳2人をはさむようにして左右に立っているこのご両人、敬礼をしているようだ。そこまではいい。しかしただの敬礼ではない。誰がどう見ても、上体が傾いている。向かって右の人は左に、左の人は右に。同様に、首も同じ方向に傾けている。どちらも敬礼は右手で行っているが、上体と首の傾きは左右対称だ。これはどう考えても、意図的にそうしているとしか思えない。

この姿勢を横から見るとこうだ。

2

胸をピンと張って、というか上体をやや前に突き出すぐらいの勢いだ。実際にやってみるとわかるが(実際にやってみた)、これは相当に不自然な体勢であって、1分もやってると腰やら首やらが痛くなってくる。

ロシアに限らず、儀仗兵というのは独特の動作をするものだ。英国でもバッキンガム宮殿の衛兵交代などは、なかなかにおもちゃの兵隊感のあるユニークな動きをしてくれるので有名だ。ロシアはもっとユニークで、安倍首相も行ったモスクワの無名戦士の墓の衛兵交代はこんな感じらしい。もちろん他の国でもさまざまある(詳しくは知らないが旧共産圏諸国は概して面白い動きが多いように思う。ロシアの影響なんだろうか)。

というわけで、別に儀仗兵がユニークな動作をしたとしても驚くべき筋合いはないんだろうが、何しろ今回のようなポーズは初めて見たので驚いたわけだ。

単にユニークだから、というのではない。意味がわからないのだ。儀仗兵の動作や姿勢には、だいたい何らかの意味があるだろう。大きな動作で見栄えをよくするとか、前にいる賓客への敬意を表すとか、あるいはよく統制された動作で行き届いた訓練をアピールするとか、事情は知らなくても見ていればある程度想像はつく。

だが、今回のあの姿勢、敬礼はともかく、上体や首を傾ける意味がわからない。別に揶揄するつもりはまったくないんだが、あれで見栄えがよくなるとも思えないし、そもそも他で見たことがない。いったいなぜあんな姿勢をとるんだろうか。わからない。本当に、わからない。

それに、上体や首の傾きは左右対称なのになぜ敬礼で上げる手は2人とも右手なのか。あの2人は首脳会談の間ずっとあの姿勢なのか。腰や首を痛めそうな気がするが職業病とかないんだろうか。たまに左右入れ替わってバランスをとったりするんだろうか。帝政ロシアの時代から引き継いだものなのかソビエト連邦時代に作られたものなのか(まさかソ連崩壊後にできたなんてことはないよね?)。ロシア以外の国で同様のやり方をする国はあるのか。その他もろもろ、気になることが次々に頭に浮かんでくる。まさに夜も眠れない勢いだ。

想像がふくらむ。きっと何か、すごいいわくがあるにちがいない。昔の皇帝だかだか何だかがお気に入りの若い衛兵(アレ的な意味で)を「この角度で見るのが一番かわいい」とか言ってあの姿勢をさせたのがおこりではないかとか、各国の儀仗兵の動作を指導した伝説的な指導者が「他の国にないものを作れ」と命令されてはりきって作ったけど微妙で、でも頼んだ皇帝の方もいまさら「ダメだ」ともいえず「微妙」とか思いながら採用したんじゃないかとか、過去あの部屋で会談した各国首脳の中には絶対1人や2人、あのポーズで彼らの横に並んで記念写真を撮った人がいるにちがいないとか。

どこかにはきっと、各国の儀仗兵の動作や姿勢を調査研究する専門家、なんて人もいるにちがいない。ロシア儀仗兵オタなんてのも絶対いるだろう。きっとあのポーズは彼らの間ではすっごく有名で、儀仗兵の個人名なんかまで調べた上で「あいつは首の曲げ方が甘い」「いやあのくらいでちょうどいいんだ」とか論評を戦わせているんじゃないかと思う。同人誌とか、出てないかなあ。

日本ではどうなんだろう。記憶にある限り、あまり「突飛」な動作や姿勢はなかったような気がするが、せっかくだから、何か新しいものを作ってみたらどうだろう(適当)。儀仗兵は、今回そうだったように、外国首脳が来たときなどに流れるニュース映像に映りこむ可能性が高い。ここで日本を宣伝すれば、日本への観光客も増えるのではないか(超適当)。クールジャパン戦略の一環として、Ninja的な何かとか、AKB的な何かとか。能とかのテイストを取り入れるとぐっと格調高くなりそう(もはや暴走)。

・・・妄想はこれくらいにして。

こんなに気になってしまうのは、当然ながら、あれが何だかわからないからだ。どなたかご存じの方、あれがいったい何なのか、ぜひご教示いただけないものだろうか。いやほんとに夜も眠れないほど気になってるんで。



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Comments

私も同じような奇異感を覚えました。お仲間がいて嬉しいです。
ただ、見間違えかも知れませんが、彼らは首相が入ってくる時に合わせて、首を振っているのでは?入口側の兵:入場前は、頭頂を内部の方に顎を扉の方になるように首をかしげ、入場するタイミングに合わせて、頭を振って(顎を回して)、頭頂を扉の方に顎を内部の方に回す。
顎で、首相を追うような形で回している。
こんな風では無かったでしょうか?
出口側の兵はあまり良く見ていなかったので分かりませんが。。。

Posted by: Ko Hirano | April 30, 2013 05:21 PM

確かにそうでした。安倍首相が入室する映像で、彼らは首を回して首相を視線で追っていました。
とはいえ、首や状態を傾ける必要はないわけで、やはり謎は残りますね。

Posted by: 山口 浩 | May 01, 2013 02:08 PM

私もすごく気になりました。
そしてこのブログを観ました。
所で
朝日新聞の5月10日朝刊12面にモスクワの赤の広場の勝利の行進の写真があります。

兵士が顎を前方斜め上方に向けた良い写真が出ていました。これを見ればイメージが変わるのではないかと思います。

イメージを強く表現した姿勢であると取れます。
バレーでも歌舞伎の表現に通じるものがあるのではないでしょうか。
コケおろしは残念な気がします。

Posted by: t&a | May 16, 2013 11:06 AM

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