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女性閣僚増えてよかったね

内閣改造が行われたとかで、新しい顔ぶれが発表された。

政権安定を優先 第2次安倍改造内閣が発足 主要閣僚留任、役員に重鎮
(朝日新聞2014年9月4日)
安倍晋三首相(自民党総裁)は3日、党役員人事と内閣改造を実施し、自民、公明両党による第2次安倍改造内閣を発足させた。幹事長に前自民党総裁の谷垣禎一氏をあてるなど党4役を一新する一方、主要閣僚は軒並み留任させた。

どう評するかはともかく、重要閣僚の多くを留任させ、重要ポストに重鎮を据えているっぽいのはわかる。一方、今回の改造の「目玉」(政治的にはそういうものが必要なんだろう)は女性閣僚の増加、であるらしい。過去最多の5名が入閣した。基本的にはよかったねという話なのだろうが、あまりよく評価していない向きもある。

女性閣僚5人、数は前進 「でも言動は…」不安の声も
(朝日新聞2014年9月4日)
安倍改造内閣に過去最多の5人の女性が入閣した。女性の社会進出にとっては「一歩前進」。しかし過去には、男女共同参画や選択的夫婦別姓制度に反対していた顔ぶれも見える。「女性活躍」という看板は本物か。

まあ政権批判をしたい人にはどんなものでも批判の種でしかないので割り引いてみておくにしても、確かに入閣した面々の過去の発言などをみていると、これはどうなのかというものがけっこうある。とはいえ、けなしてばかりというのもどうかと思うので、「女性閣僚増えてよかったね」という話をしてみる。

一応確認のために書いておくと、今回入閣した女性は次の5人。

総務大臣 高市早苗氏
法務大臣 松島みどり氏
経済産業大臣 小渕優子氏
国家公安・拉致・防災担当大臣 山谷えり子
女性活躍・行政改革・消費者担当大臣 有村治子氏

その他、自民党の方では政調会長に稲田朋美氏が就任している。

上記の朝日記事はこう書く。

有村、山谷、高市の3氏は、男女共同参画などに反対する政治団体「日本会議」を支える議員懇談会のメンバー。有村、山谷の両氏は、2010年に日本会議が主催した選択的夫婦別姓に反対する大会に参加した。別姓で活動している高市氏は自身のホームページで「(法律で別姓を認めることには)明確に反対の立場だ」とする。
有村氏は中絶や避妊に慎重な姿勢を示す。2004年の参院文教科学委員会では、厚労省所管の財団法人がつくり、避妊方法などに触れた中学生向け配布の小冊子を「ピルの奨励ではないかと議論を呼んでいる」と問題視した。

他にもいろいろ書いてあるものがあったが、あまり細かいところは措いといて、要するに「この人は職責からみて適任なのか」「女性なら誰でもいいというわけではない」といった批判があるということだろう。もちろん選んだ側は適任だと思ったから選んだのではあろうが、「女性活用」をお題目に掲げる以上、人数を過去最多にしとかないと見た目かっこわるい、という要素は少なからずあったのではないか。そういう構図が透けてみえることが、批判を呼ぶ背景にあるのだと思う。そんなことではあまり意味がないどころか、かえって逆効果ではないか、というわけだ。

とはいえ、仮にそうだとしても、女性閣僚を増やすことは、やはり意味があると思う。いろいろ詳しい人には不満もあるのだろうが、女性が重要なポストに就くこと自体を喜ぶ声は少なくない。内閣が発足するとひな壇に並んで集合写真を撮る習慣があるようだが、あの写真の中にそれなりの人数の女性が当たり前のように入っている状況があれば、人々の意識にばかにならない影響をおよぼすだろう。そしてそれが次第に増えていくならなおさらだ。仮に今がある種のアファーマティブアクションとしての抜擢であったとしても、若い優秀な女性たちが、そうした状況をチャンスとみて挑戦していくことが増えていくのではないか。

もし仮に今回の女性閣僚たちが実力不足、あるいは職責に適さないのだとすれば、それはむしろ、女性政治家の人数が少ない、つまり他に選択の余地がないから生じた結果であるともいえる。実際、日本の女性政治家の比率は先進国の中では低い方だ。

日本の女性国会議員比率、先進国で最低 衆院8%
(朝日新聞2014年3月5日)
今年1月1日時点の下院(日本は衆議院)の女性の割合を調べた。日本は480人中39人で約8%。報告書は安倍政権が掲げる「2020年までに指導的立場にいる女性を30%に」との目標について「今のところ目立つ動きがない」と評した。

であれば、今必要なのは、たとえ力不足でも職務上不適任であっても、女性閣僚を増やす、そしてそれを続けることだろう。その意味で、この動きは今後も続けてほしい。政治は1人でやるわけではないし、日本の官僚は優秀だから、仮に問題があるなら支えてあげればよい。どうせ多くの大臣はお飾りなのだから、一般が思っているほどの弊害はないのかもしれないといったらいいすぎか。そのうち女性政治家の比率がもっと増えてくれば(その頃には女性官僚の比率も上がっているだろう)、その中での競争も激しくなり、自然とより優れた人が選ばれるようになっていくのではないか。

というわけで、女性閣僚増えてよかったね()

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