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August 17, 2017

東京五輪は深夜開催で

東京オリンピックが3年後に迫っている。いろいろな問題が次々に噴出して、ある意味「札付き」のイベントになりつつあるが、その中でも、当初からわかっていながらどうしようもなさそうな問題に再び関心が集まっている。夏の暑さ問題だ。

個人的にはオリンピック自体今からでも中止してもらって一向にかまわないのだが、現実に中止する流れにはなりそうもないし、熱中症で死人が続出みたいな状況は見たくないのでごく手短に書く。競技を夜開催にするとだいぶ状況は改善するのではないか。

以下、ネタなのでその点よろしく。

オリンピックの開催期間は2020年7月24日(金)~8月9日(日)だ。気象庁のサイトでみると、この期間の最高気温は1981~ 2010年平均で30.2~31.1度程度だ。たいして高くないやと思う人がいるかもしれないが、これは暑さ指数でいえば28度前後の「厳重警戒」レベルにあたるから、「熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける」必要がある。気温35度以上の猛暑日なら暑さ指数も31度以上の「危険」レベルとなり、「特別の場合以外は運動を中止する」べきとされる。

2020年のこの時期にどうなっているかはわからないが、今年より暑いかもしれないらしい。

東京五輪34度超え予測、熱中症対策早急に 研究者ら
毎日新聞2017年7月29日
研究チームは、04~14年の開催期間での東京・大手町の気温や湿度、日射など気象データを使って、熱中症の発症リスクを表す「暑さ指数」を算出したところ、年0.4度の割合で上昇していると分析。このままだと、20年には34度を超えると予測した。

もちろん、暑い時期であることは承知の上で招致したわけで、暑さ対策も検討されている。

東京2020に向けた東京都「暑さ対策」推進会議(東京都環境局)
東京2020に向けたアスリート・観客の暑さ対策に係る関係府省庁等連絡会議(内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局)

とはいえ、今挙がっている案の多くは「えええこれで?」と言いたくなるようなものが多い。

夏のTOKYO 暑すぎて選手も観客もヤバイ!
毎日新聞 2017年8月12日

選手もさることながら、観客やボランティアを含むスタッフの熱中症も懸念材料だ。何しろ数が多いし、体力や体調も十分でない人が相当数交じるだろう。そうそうない機会だから無理もするだろうし、天候によってはしゃれではすまない状況になるおそれがある。高校野球でも最近こういう例があった。

【高校野球】開会式で先導役の女子生徒倒れる 熱中症のような症状で病院へ
東スポWeb 2017年08月08日

そもそもなぜわざわざこの暑い時期になったのかというと、端的にいえばカネだ。

東京五輪、どんなに暑くても「真夏」縛り 秋にできない大人の事情
withnews 2015年08月17日
2020年大会についてIOCは、7月15日~8月31日の期間内におさまるよう求めています。
なぜ秋にできないか。その理由は巨額なテレビ放映権料です。アメリカのNBCユニバーサルは、22年冬季から32年夏季までの6回の五輪の米国向け放送権を76億5千万ドル(約7780億円)で獲得しています。
秋は欧州ならサッカー、米国は大リーグが佳境を迎え、アメリカンフットボールのNFLとも競合します。他のスポーツとテレビの放映枠を争うようなことがあれば、テレビ放映権料に影響がでかねません。
IOCは収入の9割を各国・オリンピック委員会や各競技の国際連盟などに還元しています。IOCの方針に対して、巨額の補助金を受け取る側からは反対しづらいのが現実なのです。
2020年五輪には中東カタールの首都ドーハが10月開催で立候補しましたが、1次選考で落選しました。
「テレビ放送時間を確保しづらい」
IOCはその理由を正直に説明しています。

言っちゃなんだが、これが何かあったときに「ああそれならしかたない」とみんなが納得する理由とはとても思えない。とはいえIOCが責任をとることはありえないだろうから、すべては開催都市と国の責任となる。中国は開会式を晴天にしようと事前に雨を降らせるための薬剤をロケットを打ち上げたりしたと聞くが、同じような、気温を下げる技術があるとは寡聞にして聞いたことがない。

で、深夜開催というわけだ。以下、やや極端な話だが本人的にはけっこう(といっても半分ぐらい)まじめなつもり。

今年の例だとこの時期の最高気温と最低気温の差は5~10度ぐらいある。日中と比べてさほど涼しくならない、という見方もあろうが、少なくとも日差しはないわけで、その点は熱中症には効果が大きいだろう。

もちろん、この程度の案は中の人たちも当然考えているわけで、これまで報じられた中では、たとえばサッカーは全試合を午後5時以降に開催する予定とか、招致段階では午前7時半だった男女マラソンの開始時間を早めることも検討とか、いろいろいわれている。

とはいえ、そんな程度では生ぬるい。そんな中途半端な案はやめて、いっそ開会式、閉会式を含む全ての日程を深夜帯に集めてしまったらどうか。その方がむしろ、放映権的においしそうな米国や西欧あたりには都合がいいのではないか。計算がまちがってなければだが、開会式のような重要イベントにお勧めなのは日本時間午前2時あたりだ。これなら英国で午後6時、フランス・ドイツで午後7時、ニューヨークで午後1時、ロサンゼルスで午前10時と、どの地域でもいい時間帯になる。

少し幅を広げて、たとえば日本時間で午後9時~午前7時とすると、各地ではこんな感じになる。充分いけそうな感じに思えるがどうか。

英国 午後1時~午後11時
フランス・ドイツ 午後2時~午前0時
ニューヨーク 午前8時~午後6時
ロサンゼルス 午前5時~午後3時

日本では深夜になるから起きているのが大変だというかもしれないが、どうせそういう人は海外のメジャーなスポーツイベントのときは眠い目をこすりながら深夜テレビにかじりついたりするんだから、別にいいじゃん?全部の競技を見るわけでもあるまいし。日本でのテレビ中継の視聴率が気になるところだが、録画で見る人も多いだろうし、寛大なるスポンサー企業の皆さんはもちろんオリンピック大賛成だろうから、放映時間帯が変わったぐらいで金を出し渋ったりはまさかしないはずだ(もちろんだよね?)。

いいこともある。昼間活動する一般の人たちと活動時間がずれるから、交通機関の混雑などの問題が軽減されるのではないか。これで、関東一円に少なくみても1500万人(適当)はいるはずの「オリンピックとか超迷惑」派の不満が少しは解消されるかもしれない。活動時間帯がずれると海外からの方々との交流の機会が減る?そんなものはどうせ期待できないから無視。というか、欧米からのお客さま方も、時差に苦しまずに観戦を楽しめるからむしろその方がありがたいだろう。夜はオリンピックでスポーツ三昧、昼は秋葉原でオタク三昧とがんばれば「一粒で二度おいしい」(古いね)が実践できるぞ。

というわけで、いいことずくめで欠点なし(強弁)のオリンピック深夜開催案、ぜひご検討願いたい。誰か死んでからじゃ遅いよ?

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