「物の怪」としてのゴジラ

今各所で話題の「シン・ゴジラ」を見てきた。なかなかよかった。レビューとかはあちこちで書かれているし、さまざまな読み解きものもいろいろな角度で出ていてそれぞれ面白いが、それを後追いしてもつまらないので、世の中の評価やら作者の意図やらとは一切無関係に、一観客としての個人的な感想を手短に書くことにする。以下ネタばれありなので観た人向け。

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「手作り」の境界線

小ネタ。唐突だが、2月は手作りの季節だ。

いったい何の話だといわれそうなので、1つグラフを出しておく。これはGoogleトレンドで「手作り」というキーワードでの検索トレンドを追ったものだが、定期的にスパイクがあることに気づかれるだろう。これらは毎年のいずれも2月だ。要するに、日本人が最も「手作り」に関心を持つ時期ということになろうか。

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というわけで、2月が手作りの季節という意味はおわかりいただけたかと思う。想像がつくと思うが、これはもちろん、2月にバレンタイン・デーがあるからだ。これに関連して、かねてより疑問に思っていたことがある。

ここでいう「手作り」とはいったい何を意味しているのだろうか。

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『アステリズム』のこと、「もしも」のこと

先日、ゼミでやっているニコ生番組に、チュアブルソフト代表のイシダ氏にご出演いただいた(リンク)。同社の新作ゲームソフト『アステリズム』の発売前日というタイミングだったのだが、せっかくおいでいただくのだからということもあって、実際にゲームをやってみた。私が18禁ゲームの評論などしても面白くもなんともないだろうが、いろいろ関連して思うところはあったので、それについて少し書いてみる。毎年夏のこの時期はどうも妙に感傷的になることが多くて、このブログでもあーだこーだととりとめもないことを書いたりするんだが、まあそのシリーズといってもいい。

以下、『アステリズム』に関する話が出てくる。できるだけネタバレにならないようにしようと思うが、完全にはできないと思うので、そういうのが嫌いな方は読まない方がいいと思う。とりあえずこの記事自体は18禁の内容ではないことも、併せて念のため。

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本型の電子書籍がほしい

小ネタ。電子書籍まわりはこのところ、いよいよアマゾンのKindleが日本に来る話だとか楽天傘下となったKoboも日本で展開する話だとか、マイクロソフトのSurfaceやらグーグルのNexus 7やらみたいなタブレットが出てくる話だとか、いろいろな動きがあるようで、活発なのは何より。ただバラバラだとそれはそれでめんどくさいので、早く趨勢が見えてくるといいな、とか。以前シノドスジャーナルで書いたものから意見はそう変わってはいない。

とはいえ、こんなものを見つけたのでちょっとだけ個人的趣味に基づく妄想を書いとく。

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「隠れられる社会」について

オウム真理教関連の特別手配犯で最後に残った1人、高橋克也容疑者が、17年間の逃走の後、西蒲田の漫画喫茶で発見され、逮捕されたという件。前日あたりからネットで「逮捕か」みたいな大騒ぎがあったわけだが、そのとき野次馬が集まった場所とは違ったところにいたわけだ。

オウム高橋容疑者を逮捕=都内の漫画喫茶に潜伏-地下鉄サリン事件の殺人容疑など」(時事通信2012年6月15日)
1995年に起きた地下鉄サリン事件などで特別手配されていたオウム真理教元信者の高橋克也容疑者(54)が15日、東京都大田区内で身柄を確保され、警視庁は殺人容疑などで逮捕した。

オウム関連の逮捕案件がこのところたて続けにあったから関心が高まっていたということもあるんだろうが、やはり大ニュースだ。新聞の号外も出たらしい。ネットでも、この件については、あちこちでいろいろな人がいろいろなことを言ったり書いたりしてる。何はともあれひとくぎり、ではあろう。長年捜査にあたられた関係者のご尽力には頭が下がる。ご遺族、被害者の方々の思いは想像するしかないが、これで無念が晴れるとはいかないまでも、少なくとも悪いニュースではなかろう。

個人的にもいろいろ思うところはあったのだが、1つだけ、少し本題と離れた話を書いてみる。

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「虹色ほたる~永遠の夏休み~」を見たので

先日、「虹色ほたる~永遠の夏休み~」を見てきた。東映アニメーションが約30年ぶりに製作したオリジナル劇場用映画であるらしい。ゼミの卒業生が東映アニメにいて勧められたのがきっかけだったが、なかなかよかったので少し感想的なものを書いてみる。

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コピペの「作法」

レポートの採点などをしていると、いわゆる「コピペ」に気づくことがある。いうまでもないが、一般的に大学教育の場でのレポートにおけるコピペは一種の不正行為とされている、いわばご法度の行為だ。よって本来なら減点なり失格なりといった対応をするわけだが、対応をするからにはきちんと証拠を押さえていないといけないから、そこまでの確証がない場合は、多少疑わしくても見逃す場合がけっこうある。世の中にはレポートや論文のコピペ、剽窃チェックのためのツールはすでに存在している(これとかこれとか)から、それらを使うという手もあるが、教育という場にこういったものを入れるべきなのかどうか、議論があるところだろう。

しかしここで論じたいのは、コピペの是非そのものではない。あくまで個人としての意見だが、コピペするにも「作法」みたいなものがあるんじゃないだろうか、という点についてだ。

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「影踏み」論法と名づけてみる

小ネタ。「ダメな議論」のひとつに、「○○だとすれば問題」という論法がある。典型的には、「○○という状態がもし仮にあるのだとすれば、それは問題である」といったかたちで使われる。ここでのポイントは「だとすれば」という部分だ。批判する対象を具体的に指摘するのではなく、批判に都合がよいようなものを勝手に想定して、それに対して批判するわけだ。

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「トイ・ストーリー3」が大人向けにお勧めである件

AMN関連で「トイ・ストーリー3」のブロガー向け試写会があって、都内某所の試写会場に行ってみたので、手短に。基本的に、ネタばれはない、つもり、のはず。

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事業仕分けについてまたもやつらつらと

独立行政法人の事業仕分けが前半の日程を終了した。事業仕分けについては昨年一度書いたことがあるし、そこで行われたネット中継についても数日前に別途書いたとおりだが、仕分け自体について、このタイミングで自分の考えをもう一度まとめてみるのも悪くないと思うので、ひとくさり。

相変わらず無駄に長いので、読みたくないという人のために思いっきりまとめるとこんなあたり。
(1)政治のプロセスを可視化するツールとして再定義したらどうか。
(2)人を入れ替えることはけっこう重要なのではないか。

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